ごきげんゴルフを実現する「第二の脳」とは?
ゴルフの上達は、スイング技術だけを向上させても実現させることはできません。
ゴルフの上達には、動きやすいカラダ、スムーズに動かせる「カラダ」が必要です。
また、己の能力を、どんな状況でも十二分に発揮させる「ココロ」が必要です。
このコラムでは、ココロ、つまり「メンタル力」を向上させるポイントをお伝えします。
●いつも「ごきげん」なら良いのだけれど‥
人間のココロには2つの状態があります。
「ごきげん」なココロの状態と、「ふきげん」なココロの状態です。
「応用スポーツ心理学」という学問があります。
スポーツ心理学を、あらゆる分野に応用しようとするものです。
ごきげんな状態は、応用スポーツ心理学では「フロー」といい、ふきげんな状態を「ノンフロー」といいます。
フローは人間の機能を高め、物事のパフォーマンスを高めます。
一方、ノンフローは人間の機能を低下させ、パフォーマンスの低下を招きます。
では、皆さんはどんな時に「ごきげん」になり、どんな時に「ふきげん」になるのでしょうか?
「ナイスショットが打てたとき」
「100が切れたとき」
「ロングパットが決まったとき」
「ゴルフ場のフロントの女性が綺麗だったとき」
「いい天気のとき」
「夕飯のおかずが好きなハンバーグだったとき」・・・
いつでもフローでいることができれば理想なのですが、それは難しいでしょう。
なぜなら、先程のような、ココロをフローにする状況ばかりが起こるわけではないからです
「ゴルフの日が雨だった」
「OBを打ってしまった」
「スリーパットした」
「皆の見ている前でチョロした」・・・などなど
人は事あるごとに、ココロをノンフローにしてしまいます。
ココロをノンフローにしてしまう出来事は、枚挙にいとまがないのです。
●ポジティブ・シンキングはシンドイ?
「ポジティブ・シンキング」という言葉があります。
何が起こってもポジティブに考え、ココロをノンフローにしないようにしようという考え方です。
物事を前向きに、そして肯定的に捉えようとするのは必要だと思いますし、すばらしい考え方だと思います。
しかし、OBを打ったのに、心の底からポジティブでいられるでしょうか?
大事なパットを外しても尚、心からポジティブでいられる人が、果してどれだけいるでしょうか?
ポジティブ・シンキングは、川の流れに逆らい、無理矢理泳いでいるようで、とてもシンドイ事のように思うのです。
大切なことは、無理してポジティブを装うのではなく、一旦はノンフローに陥りながらも、そこからココロをフローに転化させる術を身につけることです。
ココロをフロー化させるのは、第二の脳と呼ばれる「ライフスキル脳」です。
このライフスキル脳を磨けば、例えOBを打ってココロがノンフローになったとしても、それを引きずらず、次のショットではココロを「ごきげん」にし、最高のパフォーマンスを引き出すことができるようになるのです。
では、ライフスキル脳はどうすれば磨くことができるのでしょうか?
それは次回からお話していきたいと思います。
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