経営者カウンセリング10 経営者は自分の適切な評価が仕事です。

明石郁生

明石郁生

テーマ:経営者カウンセリング



「まだまだ,全然だめです。」


ある経営者の口癖と考え方のくせでした。社員へのお手本になろうという意気込み,リーダーとしての心構えを表現しているようにも思えます。しかし,経営者は自分で適切な自分の評価をするのも大事な仕事です。

従業員さんにはお給料、賞与というものがあります。経営者は,業績がわるければ自粛するし,業績があがっても役員報酬は万が一のために,すべて自分の自由になる物とはいきません。そんな中でも、経営者は,現在,達成できている点に焦点をあてるようにすることが重要です。
(なかなか,自分だけでは難しい。)

やっていることと,受容のバランスが取れていないと,

不満の感情を否認して積み重ねてしまう

ことがあります。それはやがて、ちょっとしたことで社員を怒鳴ってしまうようなことにつながることがあります。

経営者カウンセリングにて対話を重ねていくと,

目に見えない重要な成果も受容することができるようになります。



 「新商品がお客様のご家族にとても評判が言いと聞いた」
 「お客様に感謝状をもらった。」
 「お客様にお礼のお電話をもらった。」

ただ,それが「売り上げ達成」というわかりやすい結果に繋がっていなかったので、「まだまだ,だめです。」が口癖になっていたのです。


そこでやっと経営者は
「私は,もしかして,そうとうがんばっているのではないか?と感じた。」
「まず、それを私が受け止めないから,自分にも社員にも必要以上に厳しく接してしまっているのではと気づいた」


もちろん,経営者として「売り上げ達成」は重要な事です。でも,それは,市場要因,競合商品,そして社会要因,天気,というさまざまなコントロールできない外部要因に大きく影響を受けます。

コントロールできないことに執着すると,「自分自身」を外部要因に合わせた経営,人生になってしまいます。これはとても息苦しいこととなります。

経営者を誰も褒めてくれませんね?


経営者は自分で自分をたっぷりほめて,それをじっくり味わう時間や機会がなにより大切であると考えます。経営者カウンセリングではそのよな対話に時間を使います。

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明石郁生
専門家

明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

統合的アプローチでは、家族、人間関係の問題、共依存、依存症、身体症状などを変化や成長のための大切なプロセスと捉えてカウンセリング・コンサルテーションを実践します。

明石郁生プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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