中小企業経営者のカウンセリング ダイヤローグ(対話)をつづける
商品・サービスは,経営者の「困った」の解消法であったり、
商品がそれらの「分身」であることが少なくありません。
商品・サービスに自信があることはもちろんとても大切なことですが、過度に同一化(商品=自分の人格)してしまうと,商品を冷静に見ることができなくなります。だから,自分の知る事はとても大切なことですね。
他社の商品については、そのチラシや広告は結局何が言いたいの?
というように思えても、自分については気づくのが難しいものです。
そんな状態が続くと,
商品の売れ行きに自分の魂(経営者の気持ち)を過度に同一化してしまい,
「こんなに良い商品なのに,こんなに営業しているのに,
こんなに情熱を注いでいるのに・・・ なぜ,どうして売れないんだ!と、
どんどん,自分の責めてしまい,仕事や売れ行きそのものに自分の自尊心を投影してしまうことになります。
そうすると,
商品が売れていないのは,まるで自分が否定されているかのように
感じてしまいますね。
それらが,経営者に甚大な影響を与えてしますようです。元来,まじめな経営者はどんどん自分を責めてしまいます。
そして,それらを埋めるように,たくさんの時間,資源,愛情までも<仕事>に投入し,そこからの満足感を得ようとしてしまい,<仕事>という過程(プロセス)そのものに依存していくことになります。
そうすると・・・
家庭や対人関係のバランスを崩したり,過度な行動(衝動的な買い物,クルマ,衣服,ジュエリー,ぎりぎりなスケジュールでの旅行などなど),飲食,アルコール,ギャンブル,リスクの高い投資,などなどにはけ口をもとめて,よけいにストレスを溜め込んでしまし,社会的な支障を感じてから気がつくこともあれば,
家族や周囲の人の忠告で,はたとわかる場合などあるようです。
ものや物質に依存していれば,わかりやすいのですが,
<仕事>という過程(プロセス),仕事への取り組みという<関係性>への依存は
自分自身ではなかなかわかりにくいものです。
経営者は力(思考,行動,などエネルギー)が強いので,その陥る力も強大であるようです。
経営者カウンセリングでは,対話を通してその力の適切な方向性を探ることに時間を使います。