カウンセラーに話しずらいと感じていることは進展の宝庫!?

明石郁生

明石郁生

テーマ:セラピストとクライアント



このところなんだかカウンセラーに会いにくい、話しにくいことがある、
と思われていたらそれは、カウンセリングがよく作用しているあらわれかもしれません。

カウンセラー側の問題として、
・その話題は苦手だから避けたい
・その話題はなんだか感情が揺れる
・その話題は、なんだか責められているような、罪悪感を感じる
などが起こりカウンセラーが無意識にその話題を避けること、もしくはクライアントさんに暗にその話題を言わせないようにするという状態が起こることがあります。

この状態では、カウンセリングはクライアントさんのためになりません。
カウンセラーは直ちに自分のスーパーヴァイザーにその状況を挙げて自分に起こっている抵抗を取り扱わなくてはいけません。これはカウンセラーの倫理的な決まりごとです。

クライアントさんにも同じような状況が起こっていることがあります。
・なんだかこの話題はいつもいいにくいなぁ
・いつもこの課題について話せないので不満だ
・この課題を話すとカウンセラーが聞いてくれない気がする
などなど

もちろん、こういった事態にはカウンセラーが気づきをむけ、行き詰まりを打開するよう工夫しなければいけません。

クライアントさんでこういった気づきがある時は、
「あのー、なんだかこのことを話すのは気がひけるのですが、なんとなく違和感があるのですが?」のように話されといいと思います。

カウンセラーは、感謝のことばとともにそのお気持ちを受け取って、どのようにあつかったらクライアントさんに有益になるのかを話し合おうとすると思います。

クライアントさんも、カウンセラーも同じように傷つきやすい人間なのです。

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明石郁生
専門家

明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

統合的アプローチでは、家族、人間関係の問題、共依存、依存症、身体症状などを変化や成長のための大切なプロセスと捉えてカウンセリング・コンサルテーションを実践します。

明石郁生プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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