クライアントさんらが自身の理解や生きずらさの探求に取り組む姿勢と勇気に、私は心底、感銘を受けています。
このところなんだかカウンセラーに会いにくい、話しにくいことがある、
と思われていたらそれは、カウンセリングがよく作用しているあらわれかもしれません。
カウンセラー側の問題として、
・その話題は苦手だから避けたい
・その話題はなんだか感情が揺れる
・その話題は、なんだか責められているような、罪悪感を感じる
などが起こりカウンセラーが無意識にその話題を避けること、もしくはクライアントさんに暗にその話題を言わせないようにするという状態が起こることがあります。
この状態では、カウンセリングはクライアントさんのためになりません。
カウンセラーは直ちに自分のスーパーヴァイザーにその状況を挙げて自分に起こっている抵抗を取り扱わなくてはいけません。これはカウンセラーの倫理的な決まりごとです。
クライアントさんにも同じような状況が起こっていることがあります。
・なんだかこの話題はいつもいいにくいなぁ
・いつもこの課題について話せないので不満だ
・この課題を話すとカウンセラーが聞いてくれない気がする
などなど
もちろん、こういった事態にはカウンセラーが気づきをむけ、行き詰まりを打開するよう工夫しなければいけません。
クライアントさんでこういった気づきがある時は、
「あのー、なんだかこのことを話すのは気がひけるのですが、なんとなく違和感があるのですが?」のように話されといいと思います。
カウンセラーは、感謝のことばとともにそのお気持ちを受け取って、どのようにあつかったらクライアントさんに有益になるのかを話し合おうとすると思います。
クライアントさんも、カウンセラーも同じように傷つきやすい人間なのです。