引きこもり、不登校さんへの家族療法の視点2/3
Co:さて、親や養育者が子どもの健康な成長を願うことは自然なことだね。同時に、親や養育者もまた成長過程にある人生を生きている人間であると言える。
できる限り自分自身に自覚を向けられる状態にあればいいのだけれど、いろいろな人生の事情や不幸が重なりそうではない場合もあるだろう。
AC:はい、。自分の癒えていない心の傷や、夫婦関係、仕事のことなど。病気や不慮の事態などもあるでしょうね。
Co:例えば、世間体にとらわれていて、子どもに過度に厳しく接したり、はんたいに無関心であったり。また、養育者や夫婦が情緒的に不仲であったり、言葉や身体の暴力が継続的にあったとしたら子どもにどのような影響を与える?
AC:・・・親の顔色を伺って、常に緊張してしまったり、。
Co:うん。子どもは親の情緒的な不安定、緊張関係をやめてほしいと言えないので、ー自我の未発達段階だから無理も無いー不安定や緊張を自分に向けかえることがある。目の前の両親の不仲や不機嫌は、自分のせいだ、自分がいい子ではないからだと。
現在の人間関係や夫婦関係、子育てのコミニケーションは、
原家族内(親や養育者、実家、育った環境)で複雑に影響を受けていると言えます。
夫婦間で起こっている「問題」は、お互いに、原家族で学習してしまったコミニケーションパターン、思い込みを癒やし、新たなものに修正するためにわき起こるのでしょう。
カウンセリング、ワークでは、原家族で学習してしまったコミニケーションパターンの修正となります。