共依存のカウンセリング 共依存という力

明石郁生

明石郁生

テーマ:経営者カウンセリング



共依存とは、他者(配偶者、家族、仕事、会社、事業などを含む)の世話焼きに奔走して、
自分自身を失ってしまう状態。
「頼りにされていることが必要」な人間関係を知らず知らずのうちに作ってしまう状態。

しかしながら、共依存とは不機嫌な母を気遣ったり、お酒を飲みすぎる父親のケアをしたりと、不安定な家族の中で生き延びるために必要な力であったと言えるのです。

さて、もし、あなたがいま、ご自身の共依存パターンに気がつくことができたとしたら?
 あなたが自分のパターンを自覚したうえで仕事や生活にとりくむことができるようになったとしたらどんなことが起こるでしょう?

 本来、他者の役に立ちたという気持ちや姿勢は健康的な感情です。
 慈愛に満ちた行動とも言えます。そういった自分自身の傾向に自覚しとりくみをすすめることができるとすれば、。

 例えば、他者を援助するような職業ですばらしい力を発揮するだろう。

Sさんは大手広告会社に勤務していたが、何度も過労で倒れた。長い闘病生活を強いられもうだめかと思った時に、自分が誰なのかを知るしか生きるすべがないと知った。
 彼は退職し、自分のような人の役に立ちたいと大学に入り直した。その道のりが、結果的に経営者という生き方につながった。
「たいしたもんだな。共依存はどうなったの?」
「あいかわらず、心身を忘れて働くことがあるが、そういう自分に気がついている。」
「共依存傾向はまだあるんですね?」
「これほど他人の役に立ちたいと言う気持ちとは、いったいどんな動機があるのか探し続けている」
「自分を知ろうとしているんですね?」
「経営者という仕事は自分自身が助けられる存在であると知るためにあるのだろうと思う」

AC:共依存の人がカウンセラーになった?
Co:そう。彼は共依存を治したわけではなく、共依存の力をプロの仕事に変化させたのかも知れないのです。

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明石郁生
専門家

明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

統合的アプローチでは、家族、人間関係の問題、共依存、依存症、身体症状などを変化や成長のための大切なプロセスと捉えてカウンセリング・コンサルテーションを実践します。

明石郁生プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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