こういう時こそ家族ですごそう!という「耳障りの良い大前提」におつらいお気持ちをお持ちな方へ。

明石郁生

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テーマ:自分自身になろうとする力



コロナ感染対策には、あるいは緊急事態には、私たちひとりひとりにできる選択肢があります。

・・・外出を控えて自粛しよう、こういう時こそ家族ですごそう!という大前提におつらいお気持ちを抱えている方がいることにも目を向けてほしいので、本コラムを書いてみます。

彼ら彼女らにはそれぞれ事情があって家族と距離をとらなくてはいけない場合もあるのです。

目に見えやすい虐待やトラブルは報道でもわかりやすいと思いますが、家族間では目に見えにくいものがたくさんあります。

過剰な干渉や無関心、放棄、主体の搾取(本人の気持ちや意志ではなく、親や養育者の不安の押しつけ、良かれと思って、と)、誤用(子どもを機能として利用すること:「あなたがいるから離婚しないのよ。など」)

家族療法家は、あえて家族と距離をとるような支持をすることがあります。クライントさんの自律のために。分離個体化の促進といいます。

・・・こういう時こそ家族ですごそう!という、「耳障りの良い大前提」におつらいお気持ちをお持ちな方へ。

自身の感情、身体感覚に優しく気づきをむけてみてください。

つらい気持ちも、悲しい気持ちも、やりきれない気持ち、怒りさえもあなたの自身の大切なものです。心身の安全を確保して、できるだけゆっくり味わえるように。

そういった自分自身とともにただ居ること、。とても、ハードで勇気がいるかもしれませんが、まちがいなくあなた自身の精神的成長につながります。その体験は、「癒やし」と言えるでしょう。
もちろん、助けが必要と感じたときは、周囲に話しかけたり、専門家にぜひ連絡をすることをためらわないで。

コロナ収束後の世界は、このような「内在化」を体験できる人々を歓迎するのだと思います。
あなたの勇気に、感謝をこめて。

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明石郁生
専門家

明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

統合的アプローチでは、家族、人間関係の問題、共依存、依存症、身体症状などを変化や成長のための大切なプロセスと捉えてカウンセリング・コンサルテーションを実践します。

明石郁生プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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