「引きこもり」というコミュニケーション 1

明石郁生

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テーマ:引きこもり、不登校への家族療法




家族療法の視点では、「引きこもり」をひとつのコミュニケーションと捉えることがあります。

彼ら彼女らは、誰にどのようなメッセージを送っているのだろうかと探るような介入をしていきます。例えば、「子ども」の行動を捉えようとするときに、家族から切り離して考えることはできません。
「子ども」の行動には、父親、母親、兄弟姉妹、または周囲の大人たちとの関係性が含まれます。
「子ども」単体に、なにか足りないものや病理を見出したりするアプローチは、

常に、彼ら彼女らの本質を見ているのではなく、彼ら彼女らに足りないもの、あるいは親の投影を見言い出すことになります。

親や学校、社会に都合の悪い部分を、取り除く、あるいは、矯正するようなアプローチは、結果的に彼らを、誰か別な人間にしようとする視点になりはしないだろうか?

それは、彼ら彼女らを追い詰めることにつながり、それに危機感を感じていて、「引きこもり」というコミュニケーションをとっているとすれば、それは、

健全なコミュニケーションといえるのではないでしょうか?

家族の中で、「引きこもり」のコミュニケーションは、どんな、メッセージや役割があるのだろうか?

と、家族療法家、セラピストは探索をします。

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明石郁生
専門家

明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

統合的アプローチでは、家族、人間関係の問題、共依存、依存症、身体症状などを変化や成長のための大切なプロセスと捉えてカウンセリング・コンサルテーションを実践します。

明石郁生プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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