引きこもり、不登校さんへの家族療法の視点3/3

明石郁生

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テーマ:引きこもり、不登校への家族療法


自分のせいなのだ、自分が良い子ではないから・・・


子どもは、親や養育者の感情、例えば、不安定、不安、厳しさ、不仲などを
やめてほしいと言えないので、(自我の未発達段階)
親や養育者の、例えば、不仲な感情を自分に向けかえることがあります。
(子供の防衛機構 向け換え アンナ・フロイト:幼児における防衛機制についての研究者)

自分のせいなのだ、自分が良い子ではないからお父さんとお母さんが不仲なんだ、」と。

これは、子どもにとっては自然な(仕事、防衛機制)なのです。

親の不仲とは、ケンカをしているなどのように具体的なものよりは、非言語な体験の方が多いと言えます。つまり、子どもは、親の情緒の交流を自分の事のように感じているのです。

でも、子どもはそのことを適切に言えないので、
下痢とか腹痛、頭痛などの身体症状でコミュニケーションをとろうとするかもしれません。
それらのことで頭がいっぱいになるので、学校に行きたくなくなるかもしれません。

お母さんが悲しそうな顔をする。「ぼくが学校へ行ったらもっと悲しむかもしれない」
「お母さんを守らなくてはいけない!」と学校を休むかもしれないのです。

つまり、親が否認(例えば夫婦間に生じている、不安などを無意識に避け、その現実を認めないという防衛機制)している感情を、子どもが身を挺して教えてくれているとも言えるのです。

家族療法のスタートは、当事者のお子さんに会えることはあまりありません。
「学校でいじめがあるようだ。子どもが学校へ行きたがらない」
「うちの子どもがゲームばかりする」
「ケンカが絶えない」
などを心配したお母さんが、いよいよという段階でカウンセラーを訪れて始まることがほとんどです。

カウンセラーは家族内に起こっていることを把握しつつ、お母さんをセラピー対象として、お子さんの変化を目指すことがあります。

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明石郁生
専門家

明石郁生(臨床心理士・カウンセラー)

家族とAC研究室

統合的アプローチでは、家族、人間関係の問題、共依存、依存症、身体症状などを変化や成長のための大切なプロセスと捉えてカウンセリング・コンサルテーションを実践します。

明石郁生プロは朝日新聞が厳正なる審査をした登録専門家です

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