引きこもり、不登校さんへの家族療法の視点1/3
自分のせいなのだ、自分が良い子ではないから・・・
子どもは、親や養育者の感情、例えば、不安定、不安、厳しさ、不仲などを
やめてほしいと言えないので、(自我の未発達段階)
親や養育者の、例えば、不仲な感情を自分に向けかえることがあります。
(子供の防衛機構 向け換え アンナ・フロイト:幼児における防衛機制についての研究者)
自分のせいなのだ、自分が良い子ではないからお父さんとお母さんが不仲なんだ、」と。
これは、子どもにとっては自然な(仕事、防衛機制)なのです。
親の不仲とは、ケンカをしているなどのように具体的なものよりは、非言語な体験の方が多いと言えます。つまり、子どもは、親の情緒の交流を自分の事のように感じているのです。
でも、子どもはそのことを適切に言えないので、
下痢とか腹痛、頭痛などの身体症状でコミュニケーションをとろうとするかもしれません。
それらのことで頭がいっぱいになるので、学校に行きたくなくなるかもしれません。
お母さんが悲しそうな顔をする。「ぼくが学校へ行ったらもっと悲しむかもしれない」
「お母さんを守らなくてはいけない!」と学校を休むかもしれないのです。
つまり、親が否認(例えば夫婦間に生じている、不安などを無意識に避け、その現実を認めないという防衛機制)している感情を、子どもが身を挺して教えてくれているとも言えるのです。
家族療法のスタートは、当事者のお子さんに会えることはあまりありません。
「学校でいじめがあるようだ。子どもが学校へ行きたがらない」
「うちの子どもがゲームばかりする」
「ケンカが絶えない」
などを心配したお母さんが、いよいよという段階でカウンセラーを訪れて始まることがほとんどです。
カウンセラーは家族内に起こっていることを把握しつつ、お母さんをセラピー対象として、お子さんの変化を目指すことがあります。