しんどい時こそ、一番小さな一歩を——止まらなければ、それでいい (継ぐ人のための、数字と向き合う経営ノート:第12回)
ここまでの連載で、
経営の現場で起きていること、
そして私が大切にしている支援の考え方について、
少しずつお話ししてきました。
最終回では、
あえて 希望を強く語らない話 をしたいと思います。
業績は、必ず回復しますか?
これは、とてもよく聞かれる質問です。
正直にお答えすると、
100%ではありません。
資金繰りを立て直しても、
思ったように売上が戻らないこともあります。
努力を重ねても、
事業を続ける選択をしないケースもあります。
それでも私は、
この支援を続けています。
「良くなる」よりも、「納得できる」こと
私が目指しているのは、
必ず業績を回復させることではありません。
それよりも、
今、何が起きているのか
なぜ、この状況になっているのか
どこまでやるのか
何を選び、何を手放すのか
これらを
納得して選べる状態 をつくることです。
結果として、
事業を続ける
誰かに託す
一度、区切りをつける
どの選択になるとしても、
「考え抜いた判断」であれば、
後悔は少なくなると感じています。
回復できなかった、という言葉の違和感
「回復できなかった」という言葉を聞くと、
どこか失敗のように感じるかもしれません。
でも、
自分の会社と向き合い、
数字を見て、
迷いを言葉にして、
選択した結果であれば、
それは 逃げた のとは違います。
私は、
そうした判断に立ち会うことも、
支援の一部だと思っています。
経営支援は、出口を決める仕事ではない
私の役割は、
出口を決めることではありません。
「こうすべきだ」と
結論を出すことでもありません。
データと対話を通じて、
経営者が
自分の考えに気づき、
自分の言葉で判断できるようになる。
そのプロセスに
伴走することが、
仕事だと思っています。
最後に
この連載を通じてお伝えしたかったのは、
経営に正解はない、ということです。
あるのは、
状況
選択
そして、納得
だけなのかもしれません。
もし、
どこに相談しても「難しい」と言われ、
立ち止まってしまった夜があったなら。
すぐに答えを出さなくてもいい。
急がなくてもいい。
一度、
見えるようにして、
考える時間を持つ。
そんな支援があってもいいと、
私は思っています。
この連載は、ここまでにします。
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