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弘瀨美加

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弘瀨美加(ひろせみか) / 講師

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コラム

介護する側、される側の心の負担も軽く

2018年7月5日

テーマ:高齢者の整理収納

コラムカテゴリ:くらし



実際に体験しないと分からない事って多いですね。
私も、この仕事をさせていただく前から
自分なりに色々と勉強をし、
少しは、知識も蓄えてはいるつもりでいても、
作業の前にお客様からうかがうお話の中で、
その方の『不便』を気付かされることもあります。
お客様それぞれ、その方によって、
お身体の状態、お住まいの環境などからも、
不便というものは違っているので、
それら、全てを私が体験する事は出来ません・・・
なので、お客様の生の声は宝物だと思っています。



長年連れ添われたご夫婦であっても、
怪我などによって、
体の動きが不自由になった連れ合いさんの
日常生活での不便さというのは、
毎日、暮らしぶりは見てはいるけれども、
頭で想像するだけでは、
本当のところって分からないと思うのです。
自分が、なんなくできている動作だと、
多少の不便はあっても、
連れ合いさんも出来るものだと
思ってらっしゃる方が多いです。
相手の事を物凄く思いやっていても、
以前のお元気だった頃の印象が深いのか、
多少の考慮はあっても、
自分が基準で考えてしまわれるようです。



例えば、
タンスの引き出しを開ける動作ひとつでも、
お身体の状態によって違ってきます。
今の身体の状態に
不自由を感じてない状態であれば、
多少、無理な姿勢であっても、
引き出しを開ける事ができたら、
ご自身がそれで良ければ、
見場良く設置することを優先する事もできます。
しかし、不自由を感じてらっしゃる方の場合は、
少しでも身体の負担がなくなるように
タンスを置く位置や向き等々…考えなければ、
人の手を借りないと出来ないとなると、
身体の負担だけでなく、
心にも負担がかかってしまいます。
なので、私は作業の際、
口頭での説明だけなく、
その場で、疑似体験が出来る様な事であれば、
それをしていただくこともあります。
そうする事で、少しでも、
どんな風に不便なのかが分かり、
介護する側、される側の
心の負担も軽くなると考えるからです。

この記事を書いたプロ

弘瀨美加

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弘瀨美加(comfy living)

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