冬は転倒事故が増える

以前、高齢者の心身の特性に配慮した整理収納についてお話しさせていただいた際、
参加してくださった方から、とても印象的なご報告をいただきました。
講話に参加されていた方のご友人から、後日こんな連絡があったそうです。
講話のあと間もなく、お母様が廊下で転倒し骨折。
退院されたその日から、早速あの時の話を思い出し、
衣類の整理のために「大きなカゴ」を準備されたとのことでした。
また別の方からはこんなお話も。
お母様が転倒・骨折されたことをきっかけに、
アドバイス通りに環境を整備。
カゴを3つ用意し、腰をかがめなくてもいいように台の上へ設置。
さらに上着はラックへ。
すると——
「自分で服を選んでデイサービスに行くようになったの!」
そんな嬉しい変化のご報告が届いたそうです。
そして、この嬉しいご報告を下さった方も、
年齢を重ねると情報処理の力が変化していくのか
・冷蔵庫に物が入っているのに「ない」と感じる
・目に入らないものは存在しないのと同じになる
こうした現象は、決して珍しいことではありません。
だからこそ重要なのは、
「見えること」
「出し入れしやすいこと」
「自分で判断できる量であること」
ただし、見える場所だけを整えればいいということではなく、
見えない場所とのバランスも含めて、「自分に合った環境」を考えることが大切で、
そしてこの“ちょうどいいバランス”を見つけていくプロセスこそが、実はとても創造的で、楽しいものなのかもしれません。
片付けのためのかた付けにならない。
本当に大切なことを教えて下さったなと思います。
と仰って下さいました。
私たちはつい、「片付け=きれいに整えること」と考えがちです。
しかし、高齢者にとって本当に大切なのは「自分でできる環境」を整えることです。
今回いただいたご報告を通して改めて感じたのは、
キレイにするためだけの片付けではなく、
「その人の生活を支えるための整理収納」であること。
環境が変わることで、行動が変わる。
行動が変わることで、その人らしさが取り戻されていく。
そんな瞬間に立ち会えることを、とても嬉しく思います。
これからも、現場に根ざした実践を通して、
「できる」を支える整理収納をお伝えしていきたいと思います。
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