「年だから仕方ない」を減らす工夫〜冷蔵庫の“取りにくい”が、自信を取り戻すきっかけに〜

弘瀨美加

弘瀨美加

テーマ:シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納




80代後半の女性から、こんなお悩みを伺いました。
「背の高い冷蔵庫の奥の物が取りにくいのよね…」

実際に冷蔵庫の中を拝見すると、
手前の物はきちんと使われているものの、
奥には存在を忘れられた食品たちが…。

しかも、
「気づいたら、ずいぶん前に消費期限が切れていたのに、後生大事に冷やしてたのよ」
と苦笑い。

たまに来るお子さんに
「またこんなの入れてる!」
と叱られてしまう事もあり、
「年を取って、だんだんダメになってきたのかな…」
と、自信をなくされていました。

でも、それは“能力”の問題ではなく、
“環境”の問題かもしれません。

そこで今回は、お試しとして、
冷蔵庫にあった空のお茶のペットボトルを利用して、
奥の物を手前に引き出しやすくする簡単な工夫をしてみました。



すると…

「これ、出し入れしやすい!」
「引き出すと奥の物も見えるから、在庫が分かりやすい!」
「ちょっとした事だけど、自分では思いつかなかったから嬉しい」
「これなら、子に叱られる事も減りそう」

と、とても喜んでくださいました。

さらに、
「工夫で補えば、まだまだ一人でできそう」
という前向きな言葉まで。

年を重ねると、少しずつ、
小さな不便が増えていきます。

でも、そのたびに
「もう無理」
になる必要はありません。

暮らしの中を、
その方の身体や動きに合わせて少し整えるだけで、
“まだ出来る”
が増えていく事があります。

整理収納は、単に片づける事ではなく、
その人らしく、安心して暮らし続けるための住環境づくり。

年齢を重ねても、
その年なりの輝きを持って、
いきいきと暮らしていただけたら嬉しいです。


シニア世代の心身の特性に配慮した整理収納・comfy living

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弘瀨美加
専門家

弘瀨美加(講師)

comfy living

在宅介護経験者だから伝えられる実践的な整理収納スキルに強み。高齢者の心身の特性に配慮した収納のテクニックで安全で安心な住環境の整え方を提案。介護する人される人、双方の気持ちの負担も軽くなるよう努める。

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