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弘瀨美加

高齢者に安心・安全な暮らしを届ける住環境サポーター

弘瀨美加(ひろせみか) / 講師

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コラム

『安心・安全』を求めて猛勉強中のおばあちゃん

2018年6月7日

テーマ:高齢者の整理収納

コラムカテゴリ:くらし



自転車の前カゴに
沢山のパンフレットと筆記用具を入れて、
元気良くやって来た高齢の女性。
いつもお元気でパワー全快!に見えますが、
けれど、ご自身は脊椎圧迫骨折で背骨が曲がった状態で、
認知症のご主人の介護をなさっているのです。
その日々の暮らしの中で、
住み慣れた我が家に不安や不便、危険を感じ、
介護保険の住宅改修費を使って、
今より少しでも、
『安全で安心な住環境』にするために
ショールームに行って、
実際の商品を見てみたり、
パンフレットを集めて読んで勉強をして、
私の所にその成果を話に来られるのです。



この女性(写真はイメージです)が、
不安や不便、危険を感じている場所は、
家の中の段差、部屋の扉の開閉、
浴室、トイレなどなど・・・
ご夫婦2人分の住宅改修費では、
とても補えないので、
1ヵ所にかかる費用を少しでも抑えて、
その分を他の場所にと考えていらっしゃるようです。
そんな事は、担当のケアマネジャーや、
施工業者に相談をすればいいんじゃないの?
と思われるかもしれませんが、
この女性がホントに話したいのは、
自らも身体に不自由を感じながら、
認知症の夫を介護する生活の中での
今まで出来ていた事が出来なくなった夫に対する歯痒さや、
自分に対するもどかしさなどといった事なのです。
勿論、『安全で安心な住環境にしたい』
というのも本当の事です。
私は、担当のケアマネジャーでも、
施工業者でもないので、話を聞いて、
自分がアドバイスが出来る部分を
アドバイスをするだけですが、
一生懸命にノートにメモをされています。
それが、この女性の日々の暮らしの
モチベーションを保っているようにも思えます。
サービスを受ける所と愚痴が言える場所って別なのかな?
場所が別だとしても、
その別々の場所が連携できれば、
より良いサービスの提供に繋がるのに・・・。
と、この女性とのやり取りで、
また、高齢者に関わる方達の連携の必要性を感じました。
これからも、私なりの小さな努力を積み重ねることを
続けていきたいと思います。

この記事を書いたプロ

弘瀨美加

高齢者に安心・安全な暮らしを届ける住環境サポーター

弘瀨美加(comfy living)

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