コラム
「不妊に悩む方への特定治療支援事業」の拡充について思うこと
2021年2月3日 公開 / 2022年7月26日更新
令和3年1月1日から、不妊治療(体外受精及び顕微授精)の助成金制度が変更になり、
・助成金額:1回目は30万/2回目以降は15万→ 2回目以降も30万
・回数制限:40歳未満なら6回まで/43歳未満なら3回まで→ 子ども1人につき6回まで
・所得制限:夫婦合わせて730万円未満→所得制限撤廃
詳しくは・・厚生労働省「不妊に悩む方への特定治療支援事業」の拡充について
助成金制度の変更を受けて、
・治療のステップアップを決めた方
・治療をしながら漢方での体づくりにも取り込んでみようという方
など、動きがでてきています。
不妊治療は素晴らしい治療法ですが、日本生殖学会が発表した2017年のデータでは、体外受精・顕微受精といった生殖補助医療(ART)の治療成績は、1回の治療あたりの生産率(赤ちゃんが生まれる確率)でみると、32歳ぐらいまではほぼ一定で約20%、33歳より高齢になると徐々に下降し39歳では11.5%、40歳では9.3%、44歳で1.8%となっています。
漢方相談に来られる方の多くは、不妊治療を続けても上手くいかなかった方です。
最近、お客様から言われた言葉です。
「以前の自分は治療を頑張っていれば授かると思っていた。けれど自分の体が変わらなければ、いつまで治療を続けてもよい結果がでないと気がつきました。」
もし、数回治療をしても上手くいっていなければ考えてみてください。
自分自身の体の状態が妊娠出産できる良い状態でなければ、生殖補助医療(ART)をうけても良い結果がでません。
なぜなら、妊娠出産は、本来持っている自分の体の機能次第だからです。
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