【WLBコラム】看護師のためのストレスマネジメント
こんにちは。山本です。
さて、今日は
『毎日有終の美を飾ると
幸せになれそうじゃないですか?』
って話をしたいと思います。
有終の美って、いいですよね?
『終わりよければすべてよし』
なんて言葉もありますからね。
それが毎日続くんですよ。
きっと幸せになれそうですよね。
心理学者ダニエル・カーネマンは
『ピーク・エンドの法則』
というのを提唱しました。
何かというと、
僕たちは自分自身の過去の経験を、
そのピーク(絶頂)時にどうだったか
(嬉しかったか悲しかったか)と、
それがどう終わったかだけで判定する
という法則です。
つまり、
ピークの出来事だけでなく、
終わり方も重要だってことです。
実際に騒音を使って実験をしています。
参加者を二つのグループに分け、
同じレベルの騒音を聞かされました。
グループ1の方はそこで終わり。
グループ2の方はさらに時間延長して
少しマシなレベルの騒音を聞かされました。
さて、グループ1と2の参加者の
不快指数はどうだったのか?
実は、グループ2の方が
不快指数は低かったのです。
グループ1よりも長時間
聞かされたにもかかわらずです。
僕は昔、パチスロに
ハマったことがありました。
その時のことを思い出すと、
「確かに!」と納得できます。
どういうことかというと、
同じ金額負けたとしても印象が違うんです。
例えば、
ジワジワと負けがかさんでいき、
最終的に2万円負けましたという場合と、
最初に5万円突っ込んだけど、
最後に3万円返ってきましたって場合だと、
後者の方が幾分か気分がマシなんですよね。
失った金額はどちらも
2万円で同じにもかかわらず、です。
このように、過去の印象って
ピークとエンドによって
決定づけているんですよね。
では、1日1日に
置き換えて考えるとどうでしょう?
「寝る直前の時間をどう過ごすか?」
これが重要だと思いませんか?
日々起こる出来事の中で、
ピークはコントロールしにくいでしょう。
不慮の事故や突発的な不都合なども
あるでしょうからね。
でも、1日の最後に何をするか、
どんな時間を過ごすかは
ほぼ確実にコントロールできますよね。
ここがポイントです。
夜寝る前に、
悩んだりしちゃダメですよ。
夜は脳の機能も低下しています。
疲れもあって、
考えなんてまとまりませんし、
ましてやいいアイディアなんて浮かんできません。
そんな状態で考え事なんてしたら
堂々巡り間違いなしですよ。
考え事や悩み事の解決策は
脳がフレッシュな朝にしましょう!
で、夜寝る前はどう過ごすか?
一人の時間が好きな人は、
一人でゆっくり過ごすのもいいでしょうし、
もちろん家族との団欒を楽しむのも良いでしょう。
ゆったりお風呂に浸かるのもいいでしょうし、
ストレッチやゆるめのヨガなどで
リラックスするのも良いでしょう。
また、読書をしたり、瞑想をしたりして
心を落ち着けるのも良いです。
とにかく、
自分の心が安らぐことをしましょう。
そうそう!
僕、自衛隊に体験入隊したことがあるんですが、
朝一番にベッドメイクするんですよ。
しかも、かなり厳しめにチェックを受けます。
なぜなのか!?
とても気になっていましたが、
理由はこうです。
「どんなに厳しい訓練を受けても、
うまくいかなくて凹んでも、
夜は自分できちんと整えたベッドで熟睡できる、
という安堵感が精神を支えてくれるのだ」
とのことでした。
夜寝る前の行動って
大事だと思いませんか?
いや、夜の寝る前の行動こそ、
精神安定剤なんだと言っても
過言ではないですね。
最後にエルヴィス・プレスリーの言葉をご紹介します。
「幸せになるカギは、愛する人と過ごし、
すべきことをし、何かを楽しみにすることだ、
と私は確信している」
さて、今夜から何をしますか?
考えるだけでもワクワクするような
楽しみを準備しましょうね!
では今回はここまでです。
最後までお読みいただきありがとうございました。