管理者の重責に押しつぶされそうになっていませんか?
WLBコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
働き方改革をサポートするタイムマネジメントコーチの山本武史です。
先日からリーダー向けのスキルアップ講座や
管理職向けのOJT研修やファシリテーション研修に
数多く登壇させていただいています。
また、普段いただくご相談内容なども鑑みて、
今日は、
『リーダーや管理職で部下指導の際に求められる考え方』
についてお伝えします。
リーダーや管理職向けの研修やご相談では、
『部下指導』にまつわるお悩みが非常に多いです。
と言うか、ほとんどですね^^;
「どうやったら部下のモチベーションを上げられますか?」
「部下のミスを減らすためにはどうしたらいいですか?」
「早く一人前になってもらうためにはどうすればいいですか?」
「責任感を持たせるにはどうしたらいいですか?」
「問題意識を持ってもらうにはどう話せばいいですか?」
などなど・・・。
これらに対して、
もちろん一つひとつに取るべき手立てはあります。
しかし、その手立てが功を奏するには、
条件があります。
どんな条件かというと・・・
「本人が何とかしたいと思うこと」
です。
つまり、育てている対象者である
部下や後輩自身が「変わりたい」と思っていないと
あなたが行う全ての手立ては「おせっかい」になり下がります。
ですので、
部下後輩の成長をサポートする前に、
部下後輩の課題を解決させる前に、
やるべきことがあるのです。
それは・・・
『信頼関係を築く』
です。
信頼関係なくしては
どんな言葉も相手に届きません。
「この人が言うならば、がんばってみよう!」
「この人の言うことなら、信じてみよう!」
そう思ってもらえたら指導はうまくいきます。
これは今にして言われていることではなく、
遥か昔、紀元前から言われていることです。
かの有名なアリストテレスの弁論術に記載があり、
おそらくあなたも一度は聞いたことがあるでしょう。
『エトス(信頼性)』
『パトス(共感性)』
『ロゴス(論理性)』
これはどれも欠けることなく、
かつ順序通りに行う必要があると言われています。
つまり、信頼関係を築き、
気持ちを共有し、具体的に伝える。
この順序でそれぞれの要素をしっかりと行う
ってことが重要なのです。
信頼できない人に
「あなたの気持ちわかります!」と言われても
「本当かよ?」と疑ってしまいませんか?
あるいは、信頼できない人から
正論をぶつけられるとイラッときませんか?
何をさておいても『信頼関係』が大事なのです。
では、どうすれば信頼関係を築けるのでしょうか?
その答えは、
『相手が信頼できる人になる』
です。
僕は口先だけの人の言うことは聞きたくありません。
あなたはどうですか?
また、僕は自分が行動しない人から指図を受けたくありません。
あなたはどう感じますか?
そして、僕は向上心のない人から指導を受けたくありません。
あなたはそう思いませんか?
だから、僕は、
口先だけでなく、自ら率先して行動し、
常に向上心を持って学び続けることを選択しました。
そのおかげか、
こどもたちはしっかり話を聞いてくれますし、
困ったら何でも相談に来てくれます。
そして、これが重要なのですが・・・、
信頼は『相手がするもの』であり、
こちらから強要できるものではありません。
無理やり「信頼させる」ってことはできないのです。
逆に、あなたも
「無理やり信頼させられた」って経験はないはずです。
人を育てたければ、
あるいはその立場に立ってるならば、
まず信頼される人になりましょうよ。
そうすれば、
相手は心を開いてあなたの話に耳を傾けます。
真摯に自分を省みてくれます。
あなたを見習うようにして
考えや行動を少しずつ変えてくれます。
もちろんこれも強要はできません。
あくまで相手の自発的な変化に期待する他ありません。
が、しかし、
僕たちにできることは
「自分を変える」ってことだけです。
指導を成功に導きたければ、
まず部下から信頼されるように精進しましょう!
その具体的な策を知りたい方は
メールでご連絡ください。
あなたの課題に応じてお答えさせていただきますよ。
では、今回はこの辺りで失礼します。