【WLBコラム】集中力と忍耐力を高めるための時間の使い方
WLBコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
働き方改革をサポートするタイムマネジメントコーチの山本武史です。
先日、テニスの全米オープンで
大坂なおみ選手が優勝しました。
優勝の要因として、
コーチとメンタルの強化に取り組んだことが
挙げられていました。
少し前の平昌五輪でも女子カーリングチームが
メンタルトレーニングを行なっていたことが
報道されていました。
今、なぜメンタルトレーニングなのでしょうか?
また、それはスポーツ選手にだけ重要なのでしょうか?
いえ、僕たちのような
いわゆるビジネスパーソンにとっても
間違いなく重要でしょう。
仕事の結果を公式で表すと
『仕事の結果=考え方×熱意×能力』
と、稲盛和夫さんはおっしゃっています。
(著書『働き方』より)
ここには「メンタル」は直接出て来ていませんが、
実は、メンタルは考え方、熱意、能力の全てに関与しています。
強いメンタルを持つ人は、
考え方も前向きですし、熱意にもあふれています。
また、能力開発にも積極的ですので、
どんどん高い能力を身につけていきます。
その結果、仕事の結果も残せるのです。
ところで、メンタルの強さは
生まれ持ったものでしょうか?
答えは「No」です。
大坂なおみ選手も女子カーリングチームも
メンタルトレーニングを行なって
強いメンタルを獲得しています。
つまり、メンタルは僕たちが生まれて来てから
後天的に獲得する能力なのです。
ですので、
誰しもが「鍛えることが可能」だと言えます。
では、どのように鍛えるのがいいでしょう?
極限状態を経験することや
自分を追い込んで負荷をかけることなどが
思いつくかもしれませんが、
このやり方はかなり精神的にきついです。
確かに、極限状態や負荷の強い状況を
自分の力で脱したと自信を持てれば
メンタル強化につながるでしょう。
が、そこで潰れてしまうと、
逆にメンタルは脆くなる可能性もあります。
ですので、
違う方法を一つご紹介しましょう。
それは
『自己受容を深める』ことです。
自己肯定感でも自己効力感でもなく、
『自己受容』です。
自己受容とは、
ありのままの自分を受け入れることです。
無理に「できる」とか「やれる」と
自己暗示をかけるのではなく、
「できようができまいが、そんな自分でOK」と
思えることが重要です。
つまり、最悪何も結果が残せなかったとしても、
精いっぱい努力したことには意味があるし、
そんな自分には価値があったと思えることが大切なのです。
そのためには、
自分と向き合う時間を習慣的に取ることをお勧めします。
そして、その時間の中で、
「あえて良かったことを挙げるとしたら、何だろう?」
「さらに良くするためには、これから何をしよう?」
と自分に問いかけてみてください。
ここでは、「大きな成果」や「画期的な策」を
考えつかなくても大丈夫です。
ほんの小さな成果とほんの小さな一歩でOKです。
むしろ、なるべく小さく考える方が良いでしょう。
小さくとも、僕たちは確実に変化しています。
上向き、前向きに変化すれば、それは「成長」です。
下向き、後ろ向きに変化すれば、
もしかしたら、
それは「ジャンプ前のしゃがみこみ」かもしれません。
仕事で結果を出すためのメンタルの鍛え方として、
ぜひ、自己受容を深めてみてくださいね!
では、今回はこの辺りで失礼します。