【WLBコラム】後輩看護師を指導するときに気をつけておきたいコミュニケーションのポイント
WLBコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
働き方改革をサポートするタイムマネジメントのプロ、山本武史です。
ワークライフバランスを見越したタイムマネジメントを実践する際、
その鍵を握るのが『コミュニケーション能力』だと考えています。
なぜなら、周りの仲間とスムーズな意思疎通が図れたら、
助け合えたり、手戻りが少なくなったりと時短効果が見込めるからです。
さて先日、コーチング研修で伺った病院の看護師さんからも
こんなご質問をいただいております。
「相手の話の中で重要視しているポイントを聞き出すにはどうしたらいいですか?」
特に後輩部下指導の場面において、
後輩や部下が何を重要視していて、どうしたいのかがわからない時があるようです。
そんな時の対処法を今日はお伝えしますね。
まずは、こちらの頭の中を空っぽにします。
僕たちは誰かの話を聞く際に、自分のこれまでの経験や
見聞きしてきた事例を無意識のうちに頭に浮かべています。
で、それと似たようなものが見つかると
「わかる、わかる!」となりますが、
見当たらないと、「なんでそうなるの?」となります。
続いて、どちらの結果になろうとも、
「こうしたらうまくいった」や「こうするべきだと見聞きしたことがある」と
『どうするべきか』という答えを探し出します。
そこで出てきた答えを後輩や部下に伝えるんですよね。
ですが、相手の話をきちんと理解できていないと、
反応として「イマイチ分かってくれていない」となっちゃいます。
なので、一旦、自分のこれまでのことや
どうするべきかという解決策を探すことをやめて、
相手の話を真正面から受け止めてみてください。
その時に注意してほしいポイントは二つです。
一つ目は、
「誰が」「いつ」「どこで」「何を」「どうした」「それは、なぜか」
という、いわゆる『5W1Hの情報』を集めることに集中してみてください。
そうすると、話の骨子が見えてきます。
また同時に、二つ目として相手の表情や仕草などにも目をやり、
「どんな気持ちでいるのか」「どんな価値観が出てきているのか」
といった、『5W1Hの背景にある情報』も受け取ってください。
そしたら、どんな気持ちで、どんな考えで動いたのかが見えてきます。
この二つの情報を合わせることで、
相手の話のポイントが見えてきますし、
こちらも納得しやすくなります。
結果、相手の話はよくわかるようになるし、
その結論として出てきたアイディアは相手にも受け入れられやすくなります。
相手に話が「どうもイマイチ理解できないな」と思う時には、
相手の話から『5W1H情報』と『背景にある情報』に意識を向けてみてくださいね。
では、今日はこの辺りで失礼します。