【WLBコラム】ワークライフバランスを見直すなら、ここから見直そう!
WLBコラムをご覧いただき誠にありがとうございます。
(WLB=Work Life Balance の略)
ここでは、ワークライフバランス(WLB)とタイムマネジメント(時間管理)のコツについて、
できる限り具体的ですぐにお役立ていただけるような記事を書いていこうと思います。
どんどん情報更新してまいりますので、よろしくお願いいたします。
さて、私は研修講師として活動していますが、
最近特に人気の研修に『タイムマネジメント』があります。
ここ最近は、毎月必ず2〜3本は、
どこかの企業様や自治体様などでタイムマネジメントの研修を
提供させていただいています。
なぜ、ここまで人気が高いのか?
一つは『働き方改革』の影響があるでしょう。
そこで言われる「ワークライフバランス」の実現のために、
『仕事効率を高めて、プライベート時間をきちんと確保する』
という目的が主だと思います。
しかし、勘違いされることも多いのですが、
タイムマネジメント研修を受けたら業務効率が上がるかというと、
実はそうではありません。
業務効率を上げたければ、
作業スピードを上げることを考える方が先決です。
例えば、パソコンの入力作業が多い方は、
パソコンや使うソフトについての知識とノウハウを学ぶべきです。
つまり、業務効率を上げるためには、
専門知識と専門スキルを学ばなければなりません。
では、タイムマネジメント研修ではどのような効果が期待でき、
どのようなことが学べるのか?
効果としては、
『大切なことを大切にできる』ようになり、
学べることとしては、時短術ではなく、
『時間の使い方を通じて、自分を管理する方法』です。
もう少し具体的にいうと、
1)抜け漏れのないようにやるべきことをリストアップし、
2)それらに優先順位をつけて、
3)本来やるべきことをやるべきタイミングでやれるようにスケジュール化する
という方法を身につけ、充実した仕事やプライベートを過ごすことを目的にしています。
タイムマネジメント(=時間管理)とはいうものの、
内実は、『自己管理』なのです。
そして、今、その自己管理が必要な理由があります。
この先来ると言われている『100年時代の到来』がその理由です。
何の100年時代かというと、
「平均寿命100年」です。
実際、ある統計によれば、
現在30歳前後の人の多くが100歳前後まで生きるようになるそうです。
そうなると、様々な変化が予想されます。
その中で一つ挙げるとすると、老後生活の変化があります。
今は、原則65歳からもらえる年金ですが、
おそらくもっと先に伸ばされるでしょう。
今現在、男性が81歳程度、女性が87歳程度です。
だいたいですが、85歳まで生きられることを想定すれば、
年金生活は20年です。
それが、寿命100年時代にそのままスライドされたとしたら、
(20年間の年金生活が送れると想定したなら・・・)
80歳まで働かなければいけない計算です。
80歳になれば、様々な病気などの心配もあるでしょう。
しかし、働かなければ生活が成り立たない可能性が高いでしょう。
また、現役で仕事をするためには、
体力面だけでなく新たな業務知識を身につけたり、
これまで以上に技術を磨いていくことも求められるでしょう。
そのように意欲的に仕事ができるでしょうか。
もっというと、30〜50代の若い働き盛りの人たちとの
勝負に勝っていかなければなりませんが、それができるでしょうか。
企業や組織に必要とされなければ、
働きたくても働けないのですから・・・。
ただでさえ、機械化やAIなどで職業が減ると
言われる世の中において、です。
高齢になっても元気で、かつ仕事のスキルも高く保つためには、
若いうちから健康に留意し、スキルアップを図っておかなければなりません。
歳をとってから急成長を遂げることはなかなか期待しにくいですから。
ですので、今のうちから、
しっかりとタイムマネジメントのノウハウを身につけ、
健康管理やスキルアップのための時間を捻出して欲しいのです。
また、家族との時間もしっかりととり、
それを糧に仕事に打ち込むといった好循環も生み出して欲しいと願っています。
心身の健康を保つためにレクリエーション活動が大切だと言われますが、
レクリエーションは、単なる娯楽や遊びではありません。
英語で表記すると
『recreation』と書きます。
『re / creation』=『再・創造』という意味です。
何を創造するかというと、『自分自身』です。
常に新しい自分へ変化し、
様々な経験を通して自分を創り直していく、
その活動が真のレクリエーションです。
しっかりとやるべきことに優先順位をつけて、
充実した人生を送るために、
ぜひ、ワークライフバランスを考慮したタイムマネジメントのスキルを
学び実践していただけたらと思います。