その子の内側の体験の世界18
前回まで多数回に分けて、各年齢段階(乳児編、幼児編、小学生編)における発達の症状の特徴を解説してきました。
つまり、その子の外側から見た様子、つまり外側からとらえた通常とか普通とかからのずれ(disorder)を解説しました。
当然ながら、今まで説明してきたことは、外側から観察した子どもの行動の特徴です。
このような客観的な把握がたいせつなことはもちろんですが、とはいえ私たち人間は、行動を生きているわけではありません。
外側から「行動」と観察されるものは、本人の内側からすれば「体験」であり、私たちは「体験」の世界を生きているのです。
つまり、子どもも同様であって、子どもを理解するとは、その体験を理解することなのです。
当然ながら、子育てをする親や保育者、学校の先生や塾関係者などは、乳幼児であれ、小学生であれ、中学生であれ、その子の内側の「体験」を理解して、子育てや学びをしていなければなりません。
これは、今後の子育てや学びには、「その子らしさ」の基本的人権を保障し、尊重し、理解して子育てや学びに対応していることが求められます。
また、「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解し、実践することが求められています。
今回から、数回に分けて「その子の内側の体験の世界」を解説していきます。
キーワードは、「その子を知る」「その子にはたらきかける」「その子を見守る」です。
毎日のコラム掲載はできませんが、週に2回程度アップしていきます。
また、今まで解説してきたことと重複するかもしれませんので、今までのコラムも再読していただければ幸いです。
なお、私のテニス指導に関してもたくさんの方が関心があるようですが、「かずきくんとりくくん」の活躍を時々アップしますので、そちらをご覧ください。
専門のホームページは、「JSTC」「盛岡」で検索をしてください。
次回に続きます。