小学生の発達の症状の特徴34
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は102回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
22 授業中に静かに座れない。日直や当番ができない。
<具体例>
○授業中に静かに座れない。学校生活の日直や当番ができない。
授業中に自分の席に静かに座れません。
掃除や日直、当番などの学校でやることができません。
・授業中に隣のお友達に話しかけます
・授業中にいたずらをします
・横や後ろを向いていて、前を向いて座れません
・窓の外の様子をずっと見ています
・コトコト音を出して机や椅子を動かします
・授業中に立ち歩きや教室の外に出ていきます
また、学校生活では勉強のほかにいろいろやることがあります。
・みんなが掃除をする一斉清掃の時間
・日直
・給食当番
・黒板消しなどの係りがすること
このような学校生活ですることができずに、周囲のお友達を困らせることがあります。
<うちの子の場合は>
うちの子は、授業中にキョロキョロします。掃除や当番が不器用で大雑把で迷惑をかけていました。
うちの子は、自閉症とADHDの傾向が両方ともあります。
うちの子は、授業中に立ち歩くことはないのですが、キョロキョロ周囲の様子を見まわします。
注意力が続かないので、全然授業に集中できません。
掃除や当番のときは、やる気はあるのですが不器用で大雑把なので、上手にできずに先生やお友達に迷惑をかけています。
次回に続きます。
(明日7日(土曜日)と8日(日曜日)は、イベントのためコラム掲載をお休みします。)