小学生の発達の症状の特徴63
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は43回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
8 暴力と暴言、友達に乱暴する
(続き)
<困ることは>
お友達への暴力は、仲間外れになり困ります。
本人には何か不安になったり、強いこだわりがあることが思い通りになっていなかったりするのですが、周囲の人には理解ができません。
本人には理由があるのですが、急に暴力的になってしまうのです。
お友達に何か理由がわからずに乱暴してしまいます。
<その原因は>
障がいのため、コミュニケーション能力が弱く、衝動的に行動するのが原因です。
・感情のコントロールができず、衝動的に行動する
・コミュニケーション能力が弱く、暴力でしか気持ちを伝えられない
自分の思い通りにならなかったり、不安になったり、嫌なことがあるときに、イライラして感情が抑えられません。
また、コミュニケーション能力が不足しているので、自分の嫌な気持ちを暴力でしか相手に伝えることができません。
次回に続きます。