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小学生の発達の症状の特徴33

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は33回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
 これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
 「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
 また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。

6 会話の理解力がない。変なおしゃべりをする。
(続き)
<学校に期待すること>
○その子への配慮
 会話の理解力がないその子にとって、学校の授業で発表することはうまく受け答えができないのでつらいことなのです。
 質問に答えられず黙ってしまい授業が中断してしまうと、クラスのお友達の迷惑にもなります。
 担任の先生から授業中に手助けをしてもらえるように相談しましょう。
 また、私語が多く勝手に発言する子は授業の迷惑になります。
 担任の先生にとっても負担になりますので、一緒に問題を解決できるようによく話し合いをしましょう。

○「はい」、「いいえ」の選択形式で聞く
 「はい」か「いいえ」で答えられる質問や選択肢の中から選ばせる質問は、その子にとっても比較的答えやすくなります。
 「答えは何?」と聞くのではなく、「答えは次の3つの中のでれ?」と聞いて選択肢から選ばせるようにしましょう。

○隣の席同士で相談させる
 授業中に指名した子が答えられなかった場合に、隣の席のお友達と相談させtげ答えさせてみましょう。
 その子だけでなく、それ以外の子でもわからないときは隣の子に聞いて答えていいことにして、クラス全体で協力しながら授業を進めていく雰囲気にしてもらいましょう。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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