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吉田洋一

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一(よしだよういち) / 心身発達の心理士

一般社団法人JSTC

コラム

幼児の発達の症状の特徴38

2024年4月10日

テーマ:子育てをめぐる問題

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の38回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

11 いつも同じことをする。常同行動、自己刺激行動
(続き)
<幼稚園に期待すること>
 いつも同じ行動をとるのは、自閉症の傾向がある特徴です。わざとやっている訳ではありません。常同行動をしている間は、先生の指示が届かず迷惑をかけますが、その特性を幼稚園の先生には理解してもらいましょう。
 他のお友達に迷惑が掛からない範囲であれば、常同行動を気にせずにそのまま放っておいてもらいましょう。
 大人からみると奇妙な行動でも、同世代の幼稚園児同士はそんなに気にしていません。
 自分の世界に入って常同行動をしていたら、他の子には「やらせてあげようね」と常同行動を許容する声掛けをしてもらいましょう。
 加配の先生がいる場合は、
 担任の先生の他にサポートの加配の先生がついてくれる場合は、退屈なときや不安なときに常同行動を始めます。具体的な行動の指示があると、その子には安心して次の行動をすることができます。

<ダメな例>
 人に迷惑をかけない常同行動は、幼稚園のうちは無理に辞めさせる必要はありません。
 無理にやめさせようとすると不安な気持ちになり、自閉症状が強まったり,パニックになったりなどの原因になります。
 無理にやめさせるのではなく、他の行動に誘導して気をそらさせ常同行動の習慣を減らすようにしましょう。
 (11終わり)

  次回に続きます。

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