幼児の発達の症状の特徴47
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は18回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
4 算数ができない
(続き)
<改善方法の具体例>
○算数の勉強のために、家庭で行うこと
「カードを使います」
計算カードを使って、基本的な計算を繰り返しましょう。
足し算、引き算、かけ算、わり算なんでも基本的な計算を計算カードを使って練習します。
頭で考えて計算を理解するより、カードを使って目で見て繰り返し記憶する方が、その子にはいいと思います。
視覚情報で繰り返し学習すると、その子には効果があります。
「マス目で筆算をします」
筆算の「位」を間違う子には、マス目のノートで計算をさせましょう。
算数用のノートにこだわる必要はありません。
字が汚く自分が書いた計算式が読めなくて、計算を間違ってしまう子には特に効果的です。
字を丁寧に書く練習と算数の計算の練習を区別して、算数の勉強では計算に集中できるようにしましょう。
「コマやブロックで可視化します」
数の概念を可視化します。
数の概念が理解できない子には、コマやおはじき、マグネットなどの算数用教材を活用して、数の概念を可視化しましょう。
目で見て考えられるとその子は理解しやすくなります。
視覚情報の記憶や判別が得意な子には、目で見て覚える可視化が効果的です。
「基本学習を繰り返しましょう」
前に習った、できるようになった内容も時間がたつと忘れてしまします。
以前の内容を復習して、基本学習を繰り返しましょう。
算数では、かけ算九九など基本的な計算ができないとその先の内容が理解できません。
週末の休みなどに短い時間でも振り返りの復習をして、基本的な計算を繰り返しましょう。
次回に続きます。