幼児の発達の症状の特徴49
小学生(6歳から12歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。今回は3回目です。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているのは、1回目で解説しているとおり、子どもの外側からみた行動の観察です。子どもが内側でどういう「体験」の行動をしているのか理解が必要ですし、その理解を「学び」に活かしているのでしょうか。
これは、子どもの内側の「体験」という「その子らしさ」の基本的人権です。この基本的人権を保障し、尊重し、理解して学びに対処しなければなりません。
「学び」や「子育て」においても、「その子らしさ」を尊重し、理解していただきたいと思います。
また、これから述べる各症状の特徴を「発達障害」かどうかではなく、その似たような行動や振る舞いも「その子らしさ」であることを理解しましょう。
1 すぐ泣く。突然泣き出す、怒り出す。
(続き)
<困ることは>
・先生やお友達を驚かせ、迷惑をかけるので困ります。
・小学校で、突然泣いたり怒ったりすると、周囲の人を困らせます。
・その子は神経が過敏で、周囲の人にとっては何でもないことでも、不安になったりします。
・ちょっとした環境の変化で、強いストレスを感じている場合があります。
・周囲の先生やお友達は、泣いたり怒ったりする前触れがわからないので、突然の行動で迷惑がかかります。
<その原因は>
・こだわりが強く、何かの変化で極端に不安になる。
・自制心が弱く、衝動的な感情を抑えきれない。
・コミュニケーション能力が弱く、気持ちを伝えられない。
こんな原因で、その子は感情の起伏が激しく、気持ちが抑えられなくなり、突然泣き出したり、怒ったりします。
コミュニケーション能力が上達し、言葉で気持ちを伝えられると、泣き出すことが少なくなります。感情のコントロールも、年生とともにだんだん上手になってくる場合が多いです。
次回に続きます。