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幼児の発達の症状の特徴

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 今回から数回に分けて、各年齢段階(今回から幼児概ね3歳から6歳児編)における発達の症状の特徴を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

 それでは、幼児期の発達障害、知的障害の特徴から解説します。
 幼稚園や保育園の、そして小学校入学前の子どもの発達障害や知的障害の特徴です。
 幼児期は、知的障害を伴う発達障害が発見されやすい年代です。知的障害がない発達障害の場合は、なかなか幼児期に気づくことができません。
 早期に発達障害を発見することはたいせつなことです。もしかしたら発達障害かも?と思ったら、子どもの特徴をよく見て、様子を観察していきましょう。

<幼児(3歳児から6歳児)の発達障害、知的障害の特徴一覧>
・言葉が遅い
 3歳になっても、単語しか話さない。会話ができない。
・かんしゃく(癇癪)
 大声を出し、暴れる。欲求不満。感情の起伏が激しい。ちょっと気に入らない。
・友達と遊ばない。
 独りぼっち。いつも独り遊びやうまく馴染めない。相手の友達が嫌がっても自分の好きな行動をする。
・乱暴する
 友達を叩く。突き飛ばす。気に入らないことがある。
・我慢ができない
 順番が守れない。ルールが守れない。順番が守れない。
・行事を嫌がる
 いつもと違う状況の変化に対応できない。幼稚園の運動会。お遊戯会。バス遠足。園外へのお散歩。お泊り保育。保護者が大勢集まるイベント。
・パニック
 突然暴れる。家や幼稚園どこでも急に泣き出してパニック状態。
・目を合わさない
 人と目を合わせない。名前を呼んでも振り向かない。指差しをしない。
・眠らない
 寝つきが悪い。眠ってもすぐに目が覚める。寝かせようとすると怒る。
・運動が苦手
 運動神経が極端に悪い。
・同じことをする(常同行動)
 意味のないことをいつも繰り返す。いつも同じことをする。自己刺激行動。
・極端に不器用
 箸、ボタン、ファスナーができない。お絵描きも下手。道具をうまく使えない。極端に手先きが不器用。
・迷子を気にしない
 突然いなくなる。迷子になっても全然気にしない。母親がいなくなっても全然気にしない。
・変化が嫌い
 いつもと違うと不安になる。初めての場所だと怖がって歩こうとしない。普段と違うところに行くと、しゃべらなくなって、すぐに帰りたくなる。
・偏食、食べ物の好き嫌いが激しい
 偏食が激しい
・やめない
 いつまでもやめない。切り替えできない。やっていることに夢中になって、いつまでもやめず、行動の切り替えができない。
・手をつながない
 触れる感覚が過敏。抱きしめると嫌がる。歯ブラシで歯を磨けない。などです。
 
 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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