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幼児の発達の症状の特徴50

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の50回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

15 偏食、食べ物の好き嫌いが激しい。
(続き)
<困ることは>
 幼稚園の給食では、みんなと同じ食事が食べられません。独りだけ食べるのに時間がかかり、先生やお友達に迷惑がかかります。小学校になっても毎日給食があります。
 また、栄養のバランスが偏り、身体の成長に影響を及ぼします。

<その原因は>
 その子は身体の感覚が過敏なのです。また、自分の好きなものと嫌いなもののこだわりが強い特徴ももっています。
 そのため、味に過敏、匂いに過敏、固さに過敏、色に過敏、形に過敏、味覚、臭覚、触覚、視覚の好み、特定のものへのこだわりなど偏食にはいろんな原因があります。
 わがままに見えますが、障害による感覚過敏が原因なので、本人の努力だけでは解決できません。お腹が空いて食べたくても食べられない、一番困っているのはその子本人なのです。

<改善方法>
「好き嫌いをなくすために、家庭でやること」
 ○盛り付けを変えてみる
 盛り付け方法を変えるだけで、食べられる場合があります。
 一つの皿に、一品ずつ盛り付けてみたり、いつもの盛り付けから変化させてみましょう。
 視覚で好き嫌いを判断している子の場合に効果があります。
 ○食器を変えてみる
 子どもが大好きなキャラクターの食器を使ってみましょう。
 お皿や箸、スプーン、フォーク、大好きなキャラクターだと大抵の子どもはみんな喜びます。
 こだわりが強い子には、特に効果があります。

  次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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