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幼児の発達の症状の特徴47

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の47回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

13 迷子でも気にしない。突然いなくなる。
(続き)
<幼稚園に期待すること>
 幼稚園では集団生活なので、一日中ずっと監視してもらうことはできません。先生に勝手にいなくなる特徴をしっかり伝え、対応をお願いしましょう。
 ○興味をもつ対象を先生に伝えておきます。
 ・パトカーやゴミ収集車など動く車
 ・蝶々やてんとう虫など飛ぶ昆虫
 その子が興味を示す対象を先生に伝えて、そのものが見えたら逃げ出さないように注意してもらいましょう。
 ○門や出口は施錠してもらう
 幼稚園の門や出口にはなるべく鍵をかけてもらいましょう。そして、出入り口付近には、近づかせないように指示をしてもらいましょう。
 担任の先生の他に、サポートの加配の先生がついてくれる場合は、その子が何に対して興味を示しているか、何に対して嫌がっているか、幼稚園での行動を観察してもらいましょう。
 何かを嫌がって逃げている場合は、加配の先生に別行動を認めてもらい、集団から離れた場所で付き添ってもらいましょう。

<ダメな例>
 ○厳しく叱る
 その子を激しく叱っても、また次も突然いなくなります。自制心の弱いその子には、叱ることは効果がありません。
 なぜ、その行動をとるのかの要因や原因がわからないと対応ができません。いなくなった原因をしっかりその子に聞いて、次から対応できるようにしましょう。
(13終わり)

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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