幼児の発達の症状の特徴36
3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の39回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。
12 極端に不器用。箸やボタン、ファスナーができない。
手先が不器用で、服のボタンが苦手です。幼稚園でのお絵描きも苦手です。
箸で食べるのも苦手です。道具を上手く使えず、極端に手先が不器用です。
<具体例>
1 極端に不器用
不器用で箸で食べるのが上手くありません。道具を上手く使えず、極端に手先が不器用なのです。
・服のボタンが止められない
・ファスナーの開け閉めができない
・靴のマジックテープが上手く止められない
・箸を使って食べるのが苦手
・紐が結べません
・折り紙が折れません
・ハサミで切るのも上手くありません
・クレヨンが上手く使えません
このように、細かい手の動きができず道具を使うことが苦手です。
小さい頃はどんな子でも上手くできませんが、練習を続けていくと年齢とともにだんだん上手にできるようになっていきます。
幼稚園の頃には、服のボタンやファスナー、食事の箸、靴のマジックテープといった日常生活の道具や、ハサミ、クレヨン、折り紙などの幼稚園や保育園の道具が上手に使えるようになります。
極端に不器用な特徴のある子は、これらのことが苦手です。
次回に続きます。