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幼児の発達の症状の特徴10

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の10回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

3 お友達と遊ばない
 独りぼっちでお友達と遊ばない。発達障害児の特徴の一つです。
 お友達と遊ばずに、いつも独りだなって感じたら、発達障害のサインです。また、お友達と遊んでもうまく馴染めないこれも特徴の一つです。相手のお友達が嫌がっても自分の好きな行動をしてしまう傾向があります。

<お友達と遊ばない 具体例>
・ずっと自分の気に入った遊びをしている子、ブランコが好きでずっと独りでブランコで遊んでいます。特定の行動を毎日独りで繰り返して遊んでいます。
・公園や幼稚園などで、周りの同年齢のお友達が遊んでいても、全然興味を示さずに独りぼっちで遊んでいます。
・独りぼっちが気にならない性格、お友達に興味がない性格、遊びたいけど仲間に入れない性格、いろんな性格があります。母親や幼稚園の先生などの大人とは一緒に遊べることが多いです。大人は子どもに合わせて遊んであげるからです。

<お友達と馴染めない 具体例>
・相手のお友達が嫌がっても自分の好きな行動をしてしまう傾向があります。
・相手のことを考えずに、お友達と一緒に遊ぼうとするので、自分の遊びたいことだけを押し付けることになり、相手のお友達から嫌がられてしまいます。
・幼稚園などの集団生活で、自分勝手にやりたいことをやっては、お友達と仲良くできません。お互いに我慢したり、譲り合うことが必要になります。子どものペースに合わせてくれる母親とは仲良く遊べても、お友達には馴染めません。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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