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幼児の発達の症状の特徴2

吉田洋一

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テーマ:子育てをめぐる問題

 3歳から6歳児の幼児における発達の症状の特徴の2回目を解説します。誤解のないように申し添えますが、ここで述べているから即発達障害だということではありません。経過観察も必要ですし、年齢が上がるほどその特徴がなくなることが大半です。
 また、皆さんが誤解していることがありますので、再度申し上げます。
 発達障害は発達の異常ではありません。発達の定型(平均)からのずれ(order)が生じているだけなのです。

1 言葉が遅い
 言葉が遅い、会話ができない、これは典型的な発達障害や知的障害児の特徴です。
 3歳になっても、単語しか話さず、会話ができない、あまり喋れない場合は、発達障害や知的障害が考えられます。
 ・単語は話すけど、会話ができない。
 ・とにかく喋るのが下手。
 ・単語ばかり言って、助詞がうまく使えない。
 ・人が言ったことをオウム返しする。

<会話ができずに、単語だけで、オウム返しだけ・・・>
 子どもは母親や周囲の人に関心を持ち、コミュニケーションをとりたいと思って、言葉を覚え、喋ることができるようになっていきます。
 発達障害の子どもの中には、母親や周囲の人に関心や興味がなく、言葉を話さない子がいます。一方的に、単語を喋ることで相手と意思疎通ができていないことがわからない子もいます。
 また、知的障害の子は、母親や周囲の人に関心や興味はあるけど、障害のためにうまく言葉が話せないことがあります。
 
 <事例>
1 うちの子も言葉が遅いので、障害に気づきました。会話が苦手で、変なおしゃべりをします。
2 わたしの子も3歳を過ぎても言葉が話せませんでした。
 母親の私が言っている内容は理解できるようでしたが、子どもから言葉を発するのがあまりありませんでした。3歳になっても会話ができなかったので、発達障害と診断されました。4歳を過ぎた頃から会話らしいものがだんだん出てきました。

 次回に続きます。

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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