Mybestpro Members

吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

大脳基底核

吉田洋一

吉田洋一

テーマ:運動と脳

 前回のコラム「グリア細胞3」に続き、「心地よい、楽しい運動」は、脳の可塑性を促進させます。
 今日は、「大脳基底核」を紹介します。
 
 大脳辺縁系よりさらに深いところには、大脳皮質と視床、脳幹をつなぐ神経核(神経細胞が集まり、情報伝達の中継や分岐を行う場所)が集まっています。これらをまとめて大脳基底核といいます。
 大脳基底核は、線条体や淡蒼球、視床下核、黒質などの部位で構成されています。線条体は尾状核と被殻からなり、前頭葉や頭頂葉からの情報の入力を中継しています。淡蒼球は、線条体からの情報の入力を視床に出力しています。
 大脳基底核は、表情の動きや、運動を始めたり中断したりする機能を担うと考えられています。大脳皮質から運動の命令が出ると、それが大脳基底核に伝わります。そして大脳基底核が、運動するための信号を、視床を経由して大脳皮質に伝えます。これを「情報伝達のループ回路」といいます。

 次回に続きます。

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼