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吉田洋一

テニスを通じて子どもの心身発達を支援するプロ

吉田洋一(よしだよういち) / 心身発達の心理士

一般社団法人JSTC

コラム

グリア細胞3

2023年12月7日

テーマ:運動と脳

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

 再び、脳のお話をします。
 最新の科学的実験により明らかになりました。
 今回は、グリア細胞についてです。

 脳の細胞といえば、神経細胞(ニューロン)を思い浮かべる方も多いと思います。
 が、脳にはこの複雑に絡み合う神経細胞を支えるもう一つの細胞つまりグリア細胞があります。グリア細胞は、家に例えるなら屋台骨を支える柱のようなもので、数も神経細胞(ニューロン)とほぼ同じであることがわかっています。
 グリア細胞は、アストロサイト(星状膠細胞)、オリゴデンドロサイト(希突起膠細胞)、ミクログリア(小膠細胞)、上衣細胞などで構成され、それぞれが役割を担っています。
 グリア細胞の中で一番数が多いのが、アストロサイトです。血管壁から吸収した栄養分を神経細胞(ニューロン)に供給したり、細胞外の余分なイオンを除去したりして神経細胞(ニューロン)を保護しています。
 ミクログリアは、脳の中で傷ついた組織の周辺でよく見つけられるため、神経細胞(ニューロン)の修復に関わっていることがわかりました。2光子励起レーザー顕微鏡を使い、生きたマウスの脳を観察した実験で明らかになりました。
 マウスの正常な脳を観察すると、ミクログリアが1時間に1回程度、およそ5分間かけて、自らの突起を伸ばしてシナプスに触れている様子が確認されました。次に、脳の血流を止めた状態で観察すると、ミクログリアが1時間以上シナプスを包み込むように触れている様子が確認されました。
 こうした活動により、ミクログリアはシナプスが正常に機能しているかどうかを検査、検診し、修復する働きがあると考えられています。
 次回に続きます。

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