身体で覚える学習のしくみ
記憶から前回のコラムまで解説してきましたが、「体育」や「スポーツ」は、教えられる記憶として、神経細胞(ニューロン)の受容体を増やし、情報伝達の効率や強さを長期増強させることで記憶するものでした。つまり、受動的に身体を動かす運動でした。
では、これを「運動」のように、自ら行う「身体運動」つまり、自主的つまり主体的な能動的身体運動にするためには、どうしたらいいのでしょうか。
その答えは、まず「教え込まない」「型が正しいのではない」ことを理解することです。学校の先生やスポーツの指導者が一番ダメだしするところですね。
現在の小中学校の子どもたちにおいては、発達障害やギフテッドなど多様性のある子どもたちが増えてきました。教育学やスポーツ知識だけでは子どもたちを理解することが難しくなってきました。児童福祉論や児童心理学など専門の知識を熟知しなければ、子どもたちに教えることはできない時代になりました。
当然ながら、「運動」も「体育」や「スポーツ」も身体運動ですので、身体を動かす「脳」についても熟知していなければなりません。
これらが理解できて、やっと子どもたちへそれぞれの運動を提供できるのです。
小生の取り組みについては、コラムに掲載していますので、再度ご覧ください。また、小生及び当クラブのテニスの指導に関しては、子どもたちが自ら行う「身体運動」つまり、自主的つまり主体的な能動的身体運動として指導やコーチングを行っております。また、Jr-openにつきましても、同様です。
次回に続きます。