脳からみた生きる力
しばらくぶりでコラムを書きます。
来月の9日からJr-openが始まります。
前のコラム「身体が脳をつくる」で、子どもたちにとって「楽しい、心地よい運動」は、子どもたちの日々のストレスの解消にもつながるのです。と解説しました。この「楽しい、心地よい運動」が、Jr-openになります。
つまり、子どもたちはJr-openを介して、ストレスの解消をしていることになります。
子どもにもいろいろなストレスがあると思います。自身の体調不良、家族の体調不良や病気・ケガ、家族の不仲、学校、習い事、ゲーム、友だち、きょうだいなど暮らしていれば、いろいろな環境の下でのストレスが発生しています。
もう一つ厄介なストレスがあります。それが、子どもたちの競技スポーツにおける勝利至上主義指導や指導者の型を強いる指導です。
別な観点から、これも重要な案件ですが、一つ目は、指導者の言うことを聞かない子どもは、レギュラーにしないとか意の合った子と組ませてもらえないなどの仕返しがあるようです。
もう一つは、大事な試合ほど恣意的なトーナメント戦であるということです。この恣意的ながくせものなのです。特に中体連が主催するトーナメント戦の組み合わせを見たり、お話を聞きますとそれを編成した顧問の学校の生徒やその一派が予選通過できるまで恣意的に弱い相手とだけ対戦するような組み合わせです。また、中体連以外でもそのような風潮が盛んです。子どもたちの実力を真に考えるのであれば、トーナメント戦ではなくリーグ戦です。
なぜ、このようなことがまかり通るのかですが、それは中体連の成績が、学校長の推薦に利用されているからです。また、そのような顧問が出世をするような風潮があるからです。
もうこのような恣意的なものはやめましょう。部活動が変わり、学校長の推薦は必要がなくなる時代です。中体連は、競技スポーツ組織から退き、真の子どもたちの心身の発達のための体育として存続する意義があると思います。
「指導する大人などが今勝てればいいだけの指導」と「子どもたちの真の実力をわかりたい」には、相交わらないものがあります。
この相交わらないものが、子どもたちのストレスになっているのです。
これを相交えられるものにするためには、どうしたらいいのか。
それが、Jr-openの取り組みなのです。
取り組みを観戦したい指導者の皆様がおりましたら、大会のスケジュールを参考にして、各会場にいらしてください。
次回は、ストレスが身体や脳に与える影響について解説いたします。