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吉田洋一プロはIBC岩手放送が厳正なる審査をした登録専門家です

精神発達の道筋

吉田洋一

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テーマ:発達障害とは

 保護者の方にご理解いただきたいのが、認識の発達と関係の発達とは互いに支えあっているということです。精神発達は両者のベクトルとして進んでいきます。もちろん、発達障害をもつ子どもたちも、この精神発達の道筋を歩んでいきます。精神発達という観点からとらえるかぎり、定型発達と発達障害との間で、発達の<構造>に質的な違いはないのです。どちらも同じ道筋を歩んでいきます。ただ、発達障害のほうがその足どりがゆっくりで、社会のマジョリティが達している平均的な発達水準に届かないという相対差があるに過ぎません。しかし、その相対差が発達の<内容>にちがいをもたらし、そのちがいが実社会を生きるうえでしばしば大きな障壁として現れるのです。その困難さを指して、私たちは「障害handicap」と呼んでいます。
 また、大きな障壁にぶつかりながら、そこをなんとか生きていこうとする努力が、そうした努力を必要としない一般の人々の目には「特異」とも「異常」とも映る行動のあり方をしばしばもたらします。しかし、精神発達の筋道をたどってみれば、それが決して「異常」なものではなく、しかるべき適応努力だとわかるばすなのです。
 つまり、精神発達の定型的な道筋をよく理解することは、とりもなおさず発達障害をよく理解することにつながります。保護者はもちろん学校の先生方がご理解いただく必要があります。

※参考文献 子どものための精神医学 滝川一廣著

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吉田洋一
専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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