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診断について③

吉田洋一

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テーマ:発達障害とは

 前述の①や②で述べたように、診断とはあらかじめ人為的につくられた「分類」の引き出しのどれに入るかを決めることです。つまり、診断とは子どもの内にある何かの呼び名ではなく、子どもの外につくられてある人工の「引き出し」の呼び名を意味します。例えば、A君を「自閉症」と診断するのは、A君が自閉症という存在だということではありません。ただ、A君の行動のあり方のある部分を選び出して、ひとまとめにして、精神医学の分類の引き出しに入れるなら「自閉症」とラベルした引き出しに収まるということです。
 行動のあり方と述べたのは、身体医学では病巣・病因・病理によって引き出しを選ぶのに対して、精神医学の操作的診断では「症状」によってのみ引き出しを選ぶからです。そして精神医学における症状とは、その人が示す行動のあり方(ふるまいや言葉)を示すからです。どんなふうにふるまっているか、どんな表情や態度をみせているか、どんな悩みや苦しみを訴えるか、自分の状態やまわりの状況についてどう語るか、などです。
 では、どんな行動のあり方が「症状」とみなされるかですが、その社会の平均的なマジョリティの示す行動のあり方からある程度以上の「ずれdisorder」がみられ、そのために社会的・対人的な困難や苦しみが生じており、その意味で非合理なあり方と考えられるものを精神医学的な「症状」とみなしています。

※参考文献 子どものための精神医学 滝川一廣著

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専門家

吉田洋一(心身発達の心理士)

一般社団法人JSTC

子どもがテニスを通じて、身体の動かし方や潜在的な能力を引き出し、運動の基礎づくりをサポート。さらに子どもが主体的に取り組む大会を企画開催し、その中で対話的な深い学びを習得し、自律性を高める指導を行う。

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