診断について③
<学業不振と支援>
3 ADHDの子
ADHDなど注意の持続的集中が苦手な子どもたちに、知力にみあわない学業不振がみられることが少なくありません。漢字は読めれば書けるわけではありません。計算の方法がわかれば計算ができるわけではありません。書き取りや計算問題の集中的な反復練習が必要で、それがやれないため「わかってはいるができない」といったことが起きます。勉強という必ずしも楽しくないことに取り組むには衝動コントロールの力が必要なのですが、その力も弱いのです。
参考文献 子どものための精神医学 滝川一廣著