糖尿病のあなたは、食事の減量が必要なタイプですか?
「糖尿病は、かならず栄養不足でなります」
そう言われたら、
「そんなバカな!栄養をとり過ぎたから、病気になったんじゃないのか?」
と、反論したくなるでしょう。でも、その栄養不足を解消すると、健康に戻って行くのです。
「決められた量しかご飯を食べていないのに血糖値が下がらない」
「もう一生、治らない」
「薬はちゃんと飲んでいるのに、次第に薬の量も病気の数も増えて行く」
そう言われると、薬にかかわる者として心が痛みます。糖尿病を始めとする生活習慣病で、子供たちを育て上げ切れずに片親となって行く家庭を、一軒でも減らしたいと取り組み始めたことが、「糖尿病は栄養をとれば健康に戻る」(経済界)を書くきっかけでした。
私どものように、個人で経営している保険薬局も保健医療機関のひとつです。
医療者として、糖尿病で苦しんでいる方々に対し、安易に「食べ過ぎ」だと言い過ぎていないだろうか?
自戒の意味も含めて、その「食べ過ぎの状態」を分かりやすく伝え、改善へ導こうと薬局店頭で試行錯誤しました。
その実践結果ですから、100%確立した理論にはなっていないでしょう。しかし、ふだんの生活の簡単な方法で実行できて、取り組んだ方の9割に「やっぱり、栄養不足だったよ。生活習慣病だったよ」と言っていただいていますから、みなさまにお伝えしてもいいでしょう。
栄養素を足すと言う視点は今の医療には欠けています。栄養素の補充は健康保険ではまかなわれません。医療費として健康保険の適用にならないものを認めない医師や医療職は多いのが現状です。
「あなたの日常をチェックしてみましょう」にあげた項目は、すべて栄養と糖尿病にかかわっています。いくつチェックがつきましたか?