売却のパートナーである不動産会社の選び方をご紹介
不動産の売却価格の査定方法は、法則的な計算式に当てはめ、その後は査定を行なった不動産会社の得意分野、得意地域、顧客の数などで査定価格に差が生じてきます。
売主であるあなたはどちらを選択しますか?
1:相場3000万円の地域で、査定依頼を出したらある不動産会社から3500万円の査定額が提示された
2:相場3000万円の地域で、査定依頼を出したら相場と同等の3000万円を提示され、手持ちの顧客で買いたい方がいると言われた
一方では相場より割高ですが果たしてこの500万円が吉と出るのか凶と出るのか分かりません。
もう一方は相場通りですが早急に売れる見込みがつきそうです。
悩ましいところですよね。しかし、査定を出す不動産会社によって上記程の誤差は生じないものの査定額の差はあるものです。
では、今回の記事のテーマでもある少しでも高く売却をしたいときに売主はどのような行動を取るべきなのでしょうか?それではご紹介していきましょう。
高く売りたいなら仲介を選びましょう
売却価格が下がってもすぐにでも現金が手元に欲しい場合は間違いなく買取をお勧めしますが、早期売却ではなく、売却価格に対して重きを置いているなら仲介を選択しましょう。
それでは不動産を仲介で売却する場合のコツを解説していきます。
不動産査定は重要ポイント!
不動産査定は売却時に必ず依頼をするべきでしょう。また、できれば複数の不動産会社に依頼をするのがベストですが、あまり多くの不動産会社に依頼をしすぎでそもそもどこに頼むのか分からなくなってしまいます。
不動産一括査定サービスも上手く活用しましょう
査定依頼をする不動産会社の候補が2〜3社程度ほぼ決まっているのであれば、直接各社に問い合わせをし査定依頼をした方がてっとり早いのですが、目星がついていない場合は便利な不動産一括査定サービスを活用することで混乱を避けられます。
不動産一括査定サイトはあなたの不動産の特性を考慮した上で複数の不動産会社にまとめて査定依頼のできる便利なツールとなります。
時期的余裕があれば季節を跨いだ査定も◎
不動産価格は経済状況に顕著に反映していることもあり、また季節的要因も価格に含まれることもあることから、時期を跨いだ査定をすることで査定結果に変化が生じてくることもあります。
例えば、繁忙期と言われている1〜3月期は買いの顧客が多い時期でもあるため、査定価格や実際に売れた売却値も高くなる可能性もあるでしょう。
訪問査定をお願いしましょう
査定の種類には、机上査定と訪問査定の2種類の方法で査定依頼をすることができます。
机上査定とは、売りたい不動産の情報をヒアリングした上で、過去の実績や相場をリサーチしおおよその査定価格を割り出す方法です。
売却時期がまだ先で、今の査定価格を調べたい等、具体的な売却が決まっていない場合は机上査定で充分です。
一方、訪問査定とは、実際に売却予定の不動産に赴き、視覚でしかわからない情報を査定に加えることでより正確な査定価格を提示します。
日照、周辺の施設なども全て価格に反映をするので、売却を具体的に進める意向であれば訪問査定を依頼しましょう。
信頼のできる不動産会社に売却のお手伝いをお願いしましょう
仲介で不動産売却を考えているなら不動産会社の力が必要不可欠です。したがって、パートナーである不動産会社が協力的でなければ売れる不動産も売れ残ってしまいます。
不動産会社を選ぶ基準は前回の記事でもご紹介をしているのでそちらでも参考にしてください。
以前のコラムはこちらから
売主のあなたは不動産の知識が豊富ではないはずです。ですから、疑問に思うことも都度出てくるはず。
そんな時に不動産会社の営業担当者の回答が、根拠のない答えとなると、信用をどこに置いて解釈をするべきかわかりませんよね。
不動産会社選びは地域性や売り出し物件によっても決め方が変わりますが、売主のあなたと二人三脚で不動産を売却するのは営業担当者なので、担当者チェックは必ず行いましょう。
査定時も内見時も室内のアピールポイントをしましょう
中古不動産だから何をやっても無駄でしょ?と考えているなら間違えています。例えば、日当たりは、マンション、一戸建て、土地、どの不動産でも最大の条件として当てはまります。
マンションであれば、いくら目の前に建物が建っていたとしても、影響の出ない階数の部屋があれば査定としてプラスになります。
同じ日当たりで一戸建てであれば、南向き角地はかなり査定に有利となるでしょう。
また、室内においても設備、収納、耐震性、クロス等の綺麗さなどもアピールのできるポイントとなります。
中古不動産だからと諦めずに、ご自身の不動産と向き合い、プラスポイントをアピールしましょう。
購入者は売主さんの人柄も気にしています
入居中に売却を進めると購入者の内見時に居合わせてしまうこともしばしば。事前にスケジュールに入れてある内見予約であれば、その時間に外出をすれば良いのですが、今から内見を希望しているお客様がいるのですが・・・と担当者から電話連絡をもらうことも正直あります。
室内環境を綺麗に保つことがハードであれば、売主として気持ちの良い迎え入れを心がけるのはソフト面でしょう。
あなたが購入者の受け答え等を見るように、購入者も売主であるあなたの人柄を見ようとします。契約をするなら、双方気持ちの良いお取引をしたいものですよね。
少しの気の持ち様で早期に売却ができたり、売れ残ったりすることもあります。また、売れ残りは価格を下げることにも繋がり兼ねません。
早期に、高く売却を考えているなら、ハードももちろん大切ですが、ソフトも心がけることが必要でしょう。