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飯田裕

歯科インプラント治療のエキスパート

飯田裕(いいだゆたか)

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コラム

<医学博士が解説>ベロが茶色いに?!舌に生えるカビのお話(歯科・口腔外科・粘膜疾患)

口内炎・親知らず・口腔外科疾患

2016年8月30日 / 2018年3月22日更新

1.口の中はバイ菌がいっぱい。でもバイ菌が減るととカビが増殖

 抗生物質(抗生剤)の乱用や口内炎用のステロイド軟膏の使い過ぎで、舌が黒く、毛が生えているようになってしまうことをご存知ですか?この舌の真ん中が茶色っぽくフカフカになることを「黒毛舌(こくもうぜつ)」と言います。

べろのカビ 黒毛舌

歯科でよく使われる抗生剤「ジスロマック」は画期的なお薬です

 例えば肺炎や咽頭炎などの治療のために長期間抗生剤を飲み続けていると、すべての菌に効く抗生剤はありませんので、服用中の抗生剤に感受性がある細菌は数を減らしますが、その抗生剤に耐性がある強い菌は増えていきます。
 これは口の中に限った話ではなく、一定の環境下において生存競争をしているバイ菌同士の力関係が薬によって崩れると、結果としてライバルがいなくなったために特定の菌が増えてしまう現象で「菌交代現象」と呼ばれます。

 特にカビの一種であるカンジダ菌(真菌)は元々抗生物質が効かないため、口の中の常在菌が減ると増えてしまいます。カンジダが増えると、カンジダの出す硫黄化合物が血液の中のヘモグロビンと結びついて黒色になると考えられています。


2.口内炎の軟膏(ステロイド)やうがい薬も使い過ぎは禁物

 また、口内炎の治療では炎症を抑える目的でステロイド含有軟膏を使う場合がありますが、口内炎の原因を検証せずにダラダラと長期間使用していると、カビが増殖してしまうことがあります。ステロイドには免疫を抑える作用もありますから、虫歯菌などとともにカンジダも増殖してしまう場合があるんです。

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 また、ベロがヒリヒリと痛む「舌痛症(ぜっつうしょう)」の患者さんでは、舌の粘膜の表面に何ら異常が無くても受診した歯科や耳鼻科、内科などで気休めにステロイドの軟膏が処方される場合があります。舌痛症の患者さんは生真面目な方が多いので、炎症があるわけではないし、症状が改善しなくても、とりあえず出されたその口内炎用軟膏をずっと塗布している方が結構いるんです…年に数例はお見かけします。



舌先、べロのピリピリ・・・舌痛症をご存知ですか?

 口臭予防などの目的でリス○リンやモン○ミンなどのうがい薬・洗口液を常用しておられる方がたまにいますが、洗口液にはエタノールなど刺激の強い成分を含むものがあります。口の中が乾燥したり、刺激で炎症を起こしたりすることがありますし、使い過ぎは口腔内細菌を減らしますから真菌の増加を引き起こす場合があります。当クリニックでは、健康な若い方で抗生剤などの服用歴がなく、マウスウォッシュの使いすぎが原因と考えられる黒毛舌のケースが年に数例はございます。

 洗口剤・うがい薬は刺激が強いと感じるものは避け、エタノールなどを抑えたもの、含まれていないものを選びましょう。オススメ使い方は就寝前の使用です。寝ている間は唾液の分泌が減り、細菌が繁殖しやすい環境になるからです。口臭が気になる方や口の中がネバネバするような方は、強い香りの刺激のある洗口剤・うがい薬に頼ってしまう傾向がありますが、やり過ぎると”諸刃の剣”であることを覚えておいてください。そしてもし黒毛舌になってしまったら、ご自分では治せないので口腔外科を受診していただくべきかと思います。


※※歯科医師、歯科衛生士の方へ※※
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