<医学博士が解説>ロキソニンだけじゃない!!歯科で処方できる新しい痛みどめ「セレコックス」
1.実は歯科診療でクラスターは未だに発生していない
昨年の緊急事態宣言が出された4月頃だったか…読売新聞の「ヨミドクター」に、「歯医者はコロナに対する感染対策が不完全だから危険だ…」という趣旨の記事が掲載され大きな反響がありました。記事が配信された直後より、私のクリニックでも予約キャンセルが続出し、実際に受診を控えた患者さんも多くいらっしゃったのを覚えています。
歯科医師会や各学会などで定めた、歯科診療における感染防御対策のガイドラインはコロナが流行る前から存在し、今回のコロナ感染拡大を受け、それにプラスする形で予約制限や換気、頻回に院内消毒を行うなど個々のクリニックで努力しているんだろうと思います。その甲斐あってか、2021年1月現在、全国の歯科医院で診療を通じてのクラスター発生しておりません。
そもそもコロナに対する万全な感染防御対策はありません。あえて言えば人と接しないことでしょうか?従ってコロナに対して医療機関で実施されている対策は、「いくつもの不完全な対策を重ねることで感染を防ぐ」という考え方で行われています。
一昨日、大阪府の吉村知事がおっしゃったように「歯科医院でクラスターが発生しないのは何かある…?」のかは分かりませんが、歯科診療で感染が出ていないのは事実です。。
(※歯科医院で休憩時間にスタッフが集まり、マスクを外して昼食をとるなどしたため、スタッフ間でクラスターが発生した事例はございます。診療を介して患者さんとスタッフ、患者さん同士の感染事例は報告されていません)
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2.歯科医院はホントに危険なのか?
ヨミドクターの記者は、何をもって他の業種より歯医者が危険と断じたのか?その医学的根拠は良く分かりませんが、おそらくは「歯を削るときに出る飛沫やエアロゾルを吸い込んで感染する危険性…」を指摘したかったんだろうと思います。普通に考えれば、口を開けて治療を受けている患者さんよりも、至近距離で接する我々歯科医療従事者の方が余程リスクがあるような気がします。
仮にエアロゾルが治療台の周囲数メートルの範囲に飛び散ったとしても、換気をしっかり行いつつ、予約制限で同時刻に居合わせる患者さんの数を減らし、パーテーションで区切られた診療室や個室型の診療室ならば、隣で治療を受けている患者さんが感染してしまう危険性はほとんどないと言えるでしょう。
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3.つくばオーラルケアクリニックのコロナ感染対策
私どもつくばオーラルケアクリニックでは、昨年4月中旬から以下の対策強化を実施しています。
①予約制限
通常の歯科医院は1時間に4~6名の患者さんの予約を入れますが、当クリニックは時間をずらして3名までとさせていただいております。また、予約が入りにくい状況のため、周辺市町村以外からの新規の患者さんは受診をお断りさせていただいております。
②定時消毒の実施
ドアノブ、ひじ掛け、電気のスイッチ、洗面所やトイレ内などお手を触れる可能性がある箇所の定時消毒を行っております。
③換気と加湿
当クリニックには、手術室などに設置する医療用空気清浄器に加え、加湿空気清浄機4台を設置しています。また、外部給気用の換気扇8か所、排気用の換気扇8か所で、天候に関係なく常時換気しておりますのでご安心ください。
4.コロナが収まる気配がない中で、受診を控えるのは…
現在、再び緊急事態宣言が発令されていますが、今のところコロナが落ち着く気配はありません。美容的な治療など「不要不急の受診は控えるべき」との意見はごもっともではありますが、そもそも患者さん方は、ご自身の症状が放置してもよいものなのかどうか、よく分からないのではないでしょうか?気になる症状があるのに我慢してしまい、わざわざ悪化させ酷くなってから治療を受けるのは如何なものかと思います。気を付けていても、どこで感染するか分からない昨今、個人的には無理に受診を控えることなく、定期健診などにもご来院いただければと思う次第です。
つくばオーラルケアクリニック(歯科・口腔外科) JR常磐線荒川沖駅より徒歩5分
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