実家の土地を守るために──世界測地系2024と“未来に残る測量”の話
はじめに:なぜ今、境界確定に「事前調査」の質が問われるのか
土地の売買、相続、分筆登記、あるいは隣地とのトラブル防止において不可欠となる「土地の境界確定(筆界確認)」。
大切な土地資産の価値を正しく守り、次の所有者へ安心して引き継いでいくためには、単に現地で杭を打つ事に合わせて、「丁寧な事前調査」と「客観的でブレないエビデンス(証拠)」が何より重要です。
当事務所では、こうした手続上の不安や将来的なリスクを解消するため、最新の3D LiDAR SLAMや高精度GNSSを用いた「3D事前調査」を導入し、円滑で確実な境界確認業務をご提供しております。
1. 事前調査の工夫で、現地立会をスムーズに
境界確認業務において最も重要な局面の一つが、隣接土地所有者様との「現地立会」です。関係者様全員が納得し、安心して手続きを進められる環境を整えることが重要になります。
現地の環境によりますが、当事務所では3D点群データや従来の測量技術を適切に組み合わせ、可能な限り事前調査とシミュレーションを行い、現場の状況をあらかじめ客観的に把握して臨みます。
これにより現地立会当日もブレのない分かりやすいご案内が可能となり、客観的なデータを基に丁寧にご説明できるため、隣接所有者様にも大変ご安心・ご納得いただきやすく、円滑な合意形成へとつながります。
2. 国家座標(世界測地系)× 3Dデータによる「確実な再現性」
当事務所が実施する測量は、その場限りのローカルな任意座標ではなく、すべて国家座標(世界測地系)と厳密に紐付けて管理しています。
さらに、境界標(杭)そのものの位置だけでなく、周囲の地形や構造物の立体形状を丸ごと3Dデジタルデータとして保存します。
万が一の杭亡失にも確実に対応
将来的に工事や環境の変化で境界標が亡失した場合でも、国家座標と周囲のデータから当時の位置関係を高精度に再現・復元できます。
客観的なバックアップとしての機能
「当時の現場がどういう状態だったか」が空間ごと保存されるため、年月が経過しても客観性を失わない確たるバックアップとなります。
3. 【実例】9年前の境界確認資料も、そのまま「揺るぎない安心」に
先日、「9年前に行った境界確認について、現在の状況と照らし合わせて再確認したい」というご相談をいただきました。
当事務所では9年前の当時から、ネットワーク型RTK(NW型RTK)測位を用いた国家座標での成果管理をすでに標準化していたため、当時の記録と現在のデータをスムーズに重ね合わせて検証することができました。
「9年経った今でも、当時の位置関係が何ひとつブレずに正しく保たれている」という事実をわかりやすい解説資料としてお渡ししたところ、ご相談者様にも大変ホッとしていただくことができました。
過去に作成された成果の再検証や、「昔の境界確認が今も正しく通用するか確かめたい」といったご相談についても、長年の蓄積に基づいた確かな裏付けで安心をお届けしています。
まとめ:確かな技術で、大切な土地資産を次の世代へ
「手続をスムーズに進めるための可能な限りの事前調査」を行い、「将来にわたって価値が揺らがない国家座標と3Dデータ」を残すこと。これこそが、本当の意味でご依頼者様や関係者様の土地資産を守ることにつながると考えております。
【事務所情報・ご相談窓口】
疋田土地家屋調査士事務所
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