未登記建物の整理は、遺産分割協議後の表題登記から
建築事務所から「現況測量をお願いしたい」とご相談をいただくことがあります。現地が図面通りにいかない複雑な地形や、障害物の多い場所である場合、じっくり時間をかけた測量から入っていては全体のスケジュールに影響が出てしまいます。しかし、かといって目測や適当な数字で進めれば、後々致命的な誤差や図面と現況のズレに繋がります。
では、この「スムーズな対応」と「正確さ」という両立が難しい課題を、実際の現場でどのようにクリアしているのでしょうか。その裏側の実務フローをご紹介します。
1. 初動:スピーディーに現況の把握・裏付けを押さえるScaniverse
まず、初期段階の対応として、手軽なツールであるScaniverseを活用しています。
現場の全体の雰囲気を素早くスキャンし、大まかなボリューム感や状況をオフィスへ迅速に持ち帰ることで、現況測量の初期データや下地を的確に用意します。ここでの目的はあくまで「初期の状況把握をスムーズに行うこと」です。

※山林の観測現場とは直接関係ありませんが、複雑なアプローチや現況の把握など、現場における作業の高度化・多角的な検証の一環として、こうした場所の状況もしっかりとデータ化・管理に組み込んでいます。
2. 本番解析:GNSS測位とLidarSLAMによる正確な位置特定と点群データ化
しかし、初期のデータ収集とは別に、正式な現況測量や図面化のフェーズでは全く異なるアプローチが必要です。スマホアプリの簡易データだけで正確な解析ができるわけではありません。
LidarSLAM(SLAM100など)を用いて高精度なデータを取得し、それを正確な空間位置に落とし込んで解析するためには、事前にGNSS測位を行い、現場に標定点や検証点を確実に設置することが大前提となります。基準となる位置情報がしっかりと担保されていなければ、いくら機動的なSLAMであっても、絶対位置の特定や精度の検証は成り立ちません。
こうして取得した観測データをしっかりと解析処理にかけることで、実務や図面化に耐えうる高精度な「点群データ」へと昇華させます。
※実際に現場でGNSSやLidarSLAM等の機材を用いて、確実な観測・データ収集を行っている実際の様子です。
まとめ:目的と工程に応じた合理的・必然的な使い分け
測量実務におけるアプローチは、一つではありません。
「現況測量の初動をスムーズに回すためのScaniverse」
「その後の正確な空間特定と点群データ解析を担保するためのGNSS測位 + LidarSLAM」
このように、目的と工程に応じてツールと技術を合理的かつ必然的に使い分けること。これこそが、建築事務所様からのご要望に対し、実務に耐えうる確実な精度保証を両立させるための当事務所のスタンスです。
「正確な現況測量が必要」「複雑な現場で信頼できる点群データがほしい」という場合は、ぜひお気軽にご相談ください。
水戸市堀町1125番地の30
土地家屋調査士 疋田敬之
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