あれはよその子

先月から母のデイサービスの回数が増えて（週3回）、
間にショートステイも時々利用しているからか、
家に居る時の母は、なんか今までよりも甘える感じがする。

家と外との区別がついているわけではないし、
家族と、スタッフの人を　区別できているのかも不明だけれど
“家に居る”時の、なんとも寛いで安心しきった様子が際立った感じ。

お父さんおとうさん～・・・と何度も何度も言う。
食事のとき、横に座っている私の顔をじ～っとみては　
いちいち　ちょっかいを掛けてくる。油断大敵・・・
（しばらく収まっていたけれど、最近またパワーアップして復活。）

昨日は台風を理由に　いつもよりずいぶん早く家に帰った。
明るいうちからお風呂に入って、まだ起きている母の足元のゴザに寝っころがる。
ゴロゴロ～ゴロゴロ～・・・していたら
「行儀悪いねっ」ぴしゃっ　とした母の地声が飛んできた。
そして、父に「あれ誰？？」と聞いている。
「ともこや」と　父がまた生真面目に答えている・・
「あれはよその子や」と母が言う。

私は寝っころがったまま、「よその子～」と言う。
そして、「よその子やな～」、「こんな行儀悪いのは、“ともこ”とちがうな～」
と母に同意を求めて、「な～～」と　一緒に笑う。

母はもう私のことがわからない・・・と知った時の　あのショックから2年ほどで
こんなにヘラヘラと、ワカラナイコトを“ねた”に笑いあえる・・・とは
思ってもみなかった。
けど、笑ってる。
わからなくても、一緒に笑える　ということが、なによりうれしいから。

ここ2週間ほど、ちょっと母の様子が落ち着いてきたよう。
いろいろあるけど、
笑って居られる。
よかった。