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辻上周治プロは神戸新聞社が厳正なる審査をした登録専門家です

『普通に接する』ってどうすればいいの?

辻上周治

辻上周治

テーマ:産業保健

ご夫婦でクリニックにみえました。
奥様のパニック障害のことで、普段から家族がどう接すればいいのか
具体的に教えて欲しいということでした。主治医からは『家族は普通に
してください』とアドバイスを受けているようです。

この普通にする・接するというのが、実は、分かるようで分かりにくい
ようです。

お話を伺うと、どうも夫に生活を合わせすぎているようでした。奥様は
専業主婦でしたが、夫にすべてを合わせるのはしんどいでしょう。

①週に1日はフリーな日を設定して、その日は食事や洗濯はしないで
 自分の好きなことを好きなようにやる。寝ててもいいし、小旅行でも
 構いません。『とにかくやりたいことをするのですよ』と奥様に説明し
 ご主人にも『その日は奥様は家事をしませんので、食事も外で済ませて
 もらうかもしれません。いいですか?』とお聞きして、了承を頂きました。
 これで主婦業の休日を1日だけ設けました。

②奥様の体調を10点満点で自己評価して、家族が目につくところに点数を
 明確に表記する。できれば、ニコニコマークやメソメソマークで気分を
 表出するようにする。夫はそれをみて、客観的に妻の体調を把握する。
 この把握を積み重ねると、夫はどのように妻のサポートをするのかを
 検討する情報となる。

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辻上周治
専門家

辻上周治(医師)

つじがみクリニック

主治医と産業医とは同じ医師ですが、立場が違います。産業医は本人だけでなく会社からの情報(上司や職場の周囲からの情報)も入手して意見を出します。産業医は中立的立場での見解・意見を提示できるのが強みです。

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