補聴器は効果ないって言われました③(産業保健)
ご夫婦でクリニックにみえました。
奥様のパニック障害のことで、普段から家族がどう接すればいいのか
具体的に教えて欲しいということでした。主治医からは『家族は普通に
してください』とアドバイスを受けているようです。
この普通にする・接するというのが、実は、分かるようで分かりにくい
ようです。
お話を伺うと、どうも夫に生活を合わせすぎているようでした。奥様は
専業主婦でしたが、夫にすべてを合わせるのはしんどいでしょう。
①週に1日はフリーな日を設定して、その日は食事や洗濯はしないで
自分の好きなことを好きなようにやる。寝ててもいいし、小旅行でも
構いません。『とにかくやりたいことをするのですよ』と奥様に説明し
ご主人にも『その日は奥様は家事をしませんので、食事も外で済ませて
もらうかもしれません。いいですか?』とお聞きして、了承を頂きました。
これで主婦業の休日を1日だけ設けました。
②奥様の体調を10点満点で自己評価して、家族が目につくところに点数を
明確に表記する。できれば、ニコニコマークやメソメソマークで気分を
表出するようにする。夫はそれをみて、客観的に妻の体調を把握する。
この把握を積み重ねると、夫はどのように妻のサポートをするのかを
検討する情報となる。