補聴器は効果ないって言われました③(産業保健)
先日、企業様の職場で面談をしました。
初めて、職場で子供さん(男児)と面談しました。予め聞かされていません
でしたので、『???』と一瞬なりましたが、お母さんが後から入って
来られたので、通常のように面談となりました。お母さんがその職場で
働いておられます。お母さんがカバンの中から書類を出す数秒間で
分かりました。
産業医:『いいですよ、書類は無くても。ADHDと発達障害でしょう』
母 親:『えっ、分かるんですか?』
産業医:『専門医ではないですが、多くの同じような方にお会いしている
ので、すぐに分かります』
という会話から始まりました。お母さんが用意してくれていた診断書には
『注意欠陥多動性障害、非定型自閉症スペクトラム(特定不能の広汎性発達障害)』
と書かれていました。
小学4年生になった男児は、この4月から学校へ行くのを嫌がり、自宅を
出る時刻が遅くなり、遅刻が目立つようになった(昼前に学校へ行っている)
ようです。昨年の3年生までは、遅刻はするものの小学校到着は9時台が
多かったが、4年生になってから徐々に遅れが酷くなっているということ
でした。
職場では、お母さんである彼女の出勤が不安定であり、しばしば遅れると
いうことがありました。職場はとても心配されていました。ようやく、彼女が
子供さんのことで悩んでおり、子供を連れてクリニックへ通院していると
分かりました。
このように職場での勤怠不良は、本人の体調だけではなく家族の体調や不登校
が影響していることがあります。そういった一面もあるということをどこか
頭の片隅の置いてて下さい。この話の続きは、また記します。