補聴器は効果ないって言われました③(産業保健)
大きな労災ではありませんが、脚立からの転落や目に異物が入る
など、一歩間違えば大きな事故に繋がる事例も多々あります。
そこで再確認しておく必要があると考えられることに、
作業者の意識付け・意識の変容があります。
例えば、自宅で電灯が切れた時には脚立を使って交換作業をするでしょう。
ヘルメットを着用することは自宅での作業では余程の高所でない限り
着用はしないと思います。これは作業が困難ではなく、可能な範囲
なので実行するということになります。自宅での作業ならば、
『実行可能かどうか』で判断してもいいでしょう。
この作業が職場で業務として遂行する場合には、ちょっと違ってきます。
社内ルールに従って、業務遂行する必要があります。高さによっては、
補助者をつけるルールになっているかもしれませんし、ヘルメットも
必要になるでしょう。電灯を交換する同じ作業であっても業務であれば、
このまま『実行していいのかどうか』というルールに基づいた判断に
よるのです。
この意識付けを職場で浸透させる必要があります。
ひとつ一つの作業を可能かどうかではなく、実行していいのかどうかで
検討してルールを確認してから実行する癖をつけるように教育をお願いします。